差別化ではなく『独自化』サロンとしてのLily
2016.3.5
こんにちは!
くせ毛、縮毛矯正、ヘアケアの専門特化集団 表参道・青山の美容室Lily/リリィ代表
美容家の柳本です^^
差別化はしていません
よく取材を受ける際に、「他のサロンと差別化しているところはどんな事ですか?」という質問をされます。
ですが、僕はいつもこう答えます。
「一切差別化はしていません。差別化とは他のサロンとうちのサロンは○○が違うという考え方。比較対象が他サロンであって、お客様の目線で考えていると言えないと思っています。他のサロンと比較ばかりしていては、どんどんお客様の想いとは別の行動ばかりになってしまうと思うのです。要するに差別化という考え方には、そこにお客様の存在はないのです。僕たちが目指すのは『独自化』。常にお客様に対して僕たちが出来る事を考えます。それは他のサロンと比較する事ではなく、自分たちの想いや強みを生かして、お客様を幸せに導こうという考えです。すなわちそれは、競争ではなく共存という考え方なのです」
『独自化サロン』として取材をして頂きました
そういう想いに共感して頂き、『THE BEAUTREC(ザ・ビューレック)3月号』さんに取材をして頂きました。
ビジネス情報雑誌 THE BEAUTREC(ザ・ビューレック)
大切なのは常にお客様を見続ける事。
答えはきっとお客様の中にあると思うのです。
だから差別化で他サロンと比較するのではなく、目の前にいて下さるお客様を全力で見てあげてる事が、僕たちにとって最も大切な事なのです。
それは『独自化』
独自化は自分達の価値に気付き、それを誰よりも楽しみながらさらに進化させていき、その価値と楽しみをお客様と共有する事。
お客様の目線で徹底的に考え、そして自分たちの視点でも徹底的に考え抜き、楽しむ事。
お互いが楽しみ、高め合える関係性を築いていく事が、これからますます大事になるのではないでしょうか。
お客様だからといって、変に気を遣い過ぎても距離を置きすぎるのも、ちょっと違うかなって思っています。
と言うか、そのお客様の事が本当に大切なら、大事な友達になればいいと思うんです。
だって大事な友達は何があっても守るし、裏切らないと思うんです。
僕はお客様にとって、そんな大事な相手でありたいし、僕自身も常にそう思いながらお客様とお付き合いしています。
僕にとってはそんな関係が理想です。
もちろん技術やセンスなんかも必要なんですが、それ以上に「この人じゃなきゃヤダ!」って思われる事なんだと思います。
その関係性こそ、僕が僕である理由ですし、正当な料金を頂く理由なんだと思います。
競争ではなく共存
差別化をすると、どうしても隣のサロンと比べてどうだこうだ。
あのサロンはどうだこうだ。だったらうちはこうだ。みたいな。
メニューの差や技術の差は、いつか限界がきます。
それの行き着く先は価格競争。
サロンもスタッフもお客様もどんどん消耗していきます。
お客様がせっかくお気に入りの美容師さんを見つけても、お店がなくなってしまっては元も子もありません。
そうならないよう、その大切なお客様のためにお店を存続しなければなりません。
サロンや美容師さん同士が競争し、疲弊していく事に誰も得はありません。
「理想はみんながハッピーに暮らせる事」
それに尽きませんか?
ならば競争ではなく共存する事が、その理想を叶える手段ではないでしょうか。
お互いに手を取り合い、足りない部分を補い合えばいいと思うのです。
僕がお客様の立場なら、そんな幸せオーラいっぱいのサロンに行きたいと思うなぁ。
じゃあその方法はって?
簡単です。
誰かを意識する事を辞め、自分自身に集中し、見直す事。
本当は自分がやりたかった事はなんだろう。
自分が心から楽しいと思える時ってどんな時だろう。
今まで美容師してきた中で、何が1番嬉しかったんだろう。
そうやってちゃんと自分自身と向き合って、己で答えを見つける。
そこで見つけた答えをお客様と共有する。
そしてお互いがハッピーになれる方法を見つける。
難しく考えず、ますは自分とお客様、そして自分の周りにいてくれる人達の事だけを考えればいいと思うんです。
当然そこに、隣の美容室と比較する考えはありません。
自分たちが十分幸せになったら、隣の美容室にも幸せのお裾分けが出来るような自分たちでありたいなって、常々思っていますよ。
僕は十分幸せ者だから、こんな事書けるんだと思います。
その幸せをみんなで共有し、共存出来たら、僕にとってそんな嬉しい事はありません。
柳本 剛