一人のお客様から10万円を頂くという事
2016.6.16
Lily 代表:柳本 剛
こんにちは!
くせ毛、縮毛矯正、ヘアケアの専門特化集団 表参道・青山の美容室Lily/リリィ代表
美容家の柳本です^^
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お一人のお客様から10万円を頂く事も珍しい事ではありません
メニューによっては10万円を越えたり、10万円近くになったりします。それだけの金額を払って頂ける事に本当に感謝しかありません。というか、素直に嬉しいです!
10万円という決して安くない、むしろブランドの靴を一足買うくらいの値段です。お客様がそれくらい綺麗になりたい。柳本さんに髪をやってもらいたいという強い念がなければ、決してその対価を払う事にはならないと思います。
そうやって僕を信じて来て下さるお客様には感謝しかありませんし、僕の元に来て下さる方には最高にハッピーになってもらいたいと常々思っています。
でもその気持ちは美容師を始めた頃から何も変わっていません。むしろ変わったのは僕の料金設定であり、僕自身の価値です。僕がお客様を最高にハッピーにしたいという気持ちには何も変わりはありません。
料金を変えた時はプレッシャーがありました
これまで僕は3回の値上げを行ってきました。その度にその料金に見合うだけの仕事をしようというワクワク感と同時に、同じだけのプレッシャーも感じてきました。プレッシャーを感じながら仕事をするというのは、自分自身の大きな成長にもなりますし、新たな気持ちで臨めるため新人の時のような純粋な気持ちで仕事に取り組めるように感じています。
そりゃあ10万円も頂くとなれば、大きなプレッシャーを感じて当然だと思います。そのプレッシャーや緊張感が成長にも繋がります。
ですが、今の僕にはもうそのようなプレッシャーや緊張感という感情はありません。
10万円を頂く事に慣れました。言い換えればそれが「当たり前」となったのです。
では慣れたり、当たり前になってしまう事は悪い事なのか?
僕はむしろ逆だと考えています。プレッシャーや緊張感を持って仕事をしているうちはまだまだ二流、三流です。
一流は当たり前の事が当たり前に出来るという事です。
超一流はそれを楽しみに変えてしまう力の事です。
自分の当たり前レベルを上げる
いつも言っている事なのですが、「自分の当たり前レベルを上げなさい」という言葉。
当たり前レベルが低いと、どうしても低レベルな事で満足してしまう。それは同時に気付けるレベルも低いという事になるので、なかなか肝心な事に気付けない。感じ取れない。
それら感受性は僕たちアーティストにとって生命線であり、命綱です。その感覚をどれだけ研ぎ澄ませていけるかが、とても重要な事となってきます。
それには自分の当たり前レベルを上げるという事は、非常に重要な意味を持つのです。
当たり前とは、自分の基準、水準です。基準、水準が低いという事は、自身のステータスが低いという事なのです。
分かりやすくゲームで例えるならば、レベルが2とか3のままゲームをクリアするのはかなりの難易度ですよね?
ステータスが低いから。
でもレベルが80とか90あればクリアの確率も格段に上がりそうですよね!
だからゲームの世界ではみんな「レベル上げ」をするんです。レベルは熟練度、修練度とも言えます。ゲーム上の主人公の熟練度を上げていきます。そうすればボスに勝てる事が分かってるから。
「レベルを40まで上げれば勝てるようになる!だからあと3レベル上げよう!」みたいな。
リアルでも同じなんです。自分のレベルを上げていけばいいんです。
ゲームとリアルの違いは、何レベルでクリア出来るかが分からない事と、周りもどんどんレベル上げをしているという事。
だから生涯学習なんです。幾つになっても学び、経験し続ける事。色んなモノやコトに触れる事によって、自身の感性を研ぎ澄ませていきながら嗅覚を鈍らせない事。貪欲である事。欲する事。
そうやって自分や仲間のレベルを上げていく事によって、自分たちのストーリーはこれまで以上に思い通りに、そしてより多くの幸せをみんなの元に運ぶ事になります。
だから僕らはこれからも貪欲に学び続け、僕の周りにいてくれる人たちを幸せに導きたいという強い想いのもと、邁進していきます。
改めて自分をここまで成長させてくれた仲間や先輩たちに感謝します
当たり前ですが、自分一人ではこんなところまで来る事は出来ませんでした。信じてくれる仲間や、こんな不器用で分からず屋の僕を諦めずに育ててくれた事。色んな経験をさせてくれた事。
もちろん家族にも多大な迷惑をかけたので、今は恩返しの真っ最中 笑
そうやってたくさんの人たちの想いや希望のもと、僕という人間が構築され今に至ります。
その一つの結果として、お客様からこれだけの評価を頂ける美容師になれた事で、少しでも恩返しが出来たのでは?と思います。
今度は僕が教育者として、お客様から多大な評価や賛辞を送られるスタッフを育てているところです。正直まだまだ道半ばではありますが、人を育てるというのは非常に面白く、僕自身の成長に繋がります。
僕が育ててもらったように、今度は僕が育てる番です。
僕の時代には当たり前の事や当然の価値観は、今の時代にはもはや古きものとなりつつあります。何が正しいとかではなく、その人が1番成長出来るという結果が大事であり、過程というのはうまく変化させていければいいと考えています。
ニュータイプの時代はそう早かれ遅かれ来るでしょう
現在来年度の新卒者や中途採用の面接を行っているのですが、もう今までの価値観とは全く別物の新人類ですね笑
良くも悪くもね。でもそれが新しい価値観となると思うし、僕ら自身の成長にもなると思うんです。
「あぁ、若い子ってこんな考え方なんだ」
「そういう価値観の捉え方もあるんだなぁ」って。
ある意味、意固地も大事だけど、考え方も柔軟にしていかなきゃただのオッサンになっちゃいますからね。そうならないように努めるのも経営者にとっては大事な気がします。
だからこのブログを書きながら、僕自身としては一美容師としてはやりたい事は全部出来たし、結果も残した。だからもう一美容師としては終わりでもいいんじゃないかとも思っているんです。
一美容師じゃ出来ない事をたくさんやろうとしてるしね!それが僕の次の目的地。
いつまでも今のままじゃ次に行けないし、僕が行かなきゃスタッフも行けない。なら行くしかないでしょ。新しい世界へね!
まあ終わりとは成長というスタートの始まりに過ぎないんですけどね。
そうやって1つの事が終わり、新しい事が始まる。そんな予感!
柳本 剛