スタッフともどんどんお金の話をした方がイイ
2016.7.1
Lily 代表:柳本 剛
こんにちは!
くせ毛、縮毛矯正、ヘアケアの専門特化集団 表参道・青山の美容室Lily/リリィ代表
美容家の柳本です^^
Contents
サロンの事や自分の事をもっとオープンにすればいい
最近美容師の給料や年収の事が話題になっていたりしますが、そんなものみんな興味津々なのは当たり前ですよね!笑
これから美容師目指す立場の人であれば、美容師が経済的にも魅力的な仕事なのか?
今美容師やっている人は、自分の今後の長い人生を考えた場合、どれくらいの人生設計なら大丈夫なのだろうか?
そんなのみんな気になって当たり前ですよね。
だからもっともっと美容師も、金融に関する話をバンバンやっていった方がイイと思うんですよねー。
美容師が美容の話をたくさんする事によって、美容の知識が増え好奇心という名のワクワクが駆り立てられるように、金融に関する話もたくさんしていった方が知識も深まり、そこでもまたワクワクが生まれます。
だからみんなでもっとワクワクしましょ♪美容師って経済的にも魅力的な仕事なんですから。
不満とは説明不足による誤解から生じる
「うちは給料少ないんだよね〜」とか「オーナーが多く取り過ぎだと思う!」なんて声がチラホラ聞こえてくるのが今の美容業界。
でもそういう声にしてしまっているのは間違いなく、そのサロンのオーナーの責任。
だってそういう不満や誤解は説明不足による事がほとんどだから。
スタッフだって人間だし、みんな好きで文句言ってるわけじゃないんです。「見えない」から疑問に思うんです。
だからちゃんと見える化して、分かりやすく説明してあげましょうよ。
サロンの家賃の事。材料費の事。光熱費の事。税金の事。給料の仕組みの事。オーナーの手取り金額もww
僕のサロンではこれら全部スタッフにオープンですし、何なら僕の給料がいくらかもスタッフは知っています。そして僕の給料はテラムーやのっちよりも少ないって事も承知です。承知の上で僕にガンガン奢らせてきますww
別に給料をスタッフよりも少なくするまでは必要ないですが、自分たちが頑張って売り上げたお金が、どこにどういう風に回っているかを説明してあげないのは、それこそやましい何かがあるのでは?とスタッフも疑っちゃうのも仕方がない事だと思います。
ちゃんと説明すればみんな分かってくれます。どこに何のお金がかかっているのか。そこからいくら残るから、給料はこれくらいになるのは全然妥当でしょ?みたいにね。
経営者の人たちだって、出来ればスタッフに還元してあげたいと願っていると思うんです。毎月色んなものに色んなお金がかかっているんです。
でもスタッフはそんな事知らないんです。知らないから文句言うんです。
だったら全部開示しましょ。スタッフもオーナー自身もずっと円滑で楽になると思うから。
もし言えない理由があるなら、きっと何かを改善しなければならないと思いますよ。サロンという小さな箱の中だから出来る誤魔化しかもしれないけど、社会ではそれは通用しません。それなりの大きな企業では、業績なんかは全部公表してるでしょ?大きな企業が出来て、小さな美容室が出来ない理由はどこにもありません。
スタッフと共に成長するという意味
僕がスタッフに全部公表するのは、もちろん誤解をなくし理解をしてもらいたいからという理由もありますが、それ以上にスタッフ自身にお金に関するリテラシーをつけてもらいたいからです。
世の中にはお金に関する様々な仕組みがあります。僕がかつてそうであったように、美容師があまりにも楽しいとそんな仕組みの事に気付かず、ただただ払わなければならないものは支払い、請求されれば払うみたいなリテラシーのない状態に陥ってしまいやすいと思います。
自分はそんな事分かってるから大丈夫!という方はいいのですが、大抵の方はそんな事あまり気にした事ないという方も多いのではないでしょうか?
今自分が支払っている税金や保険、年金についてちゃんと理解していますか?毎月いくら払っているかちゃんと答えれますか?
自分の給料の事が理解出来た後は、今度は会社のお金についてもしっかりと理解してもらうべきです。
会社には法人税がかかり、その法人税も法人税、法人住民税、法人事業税、地方特別法人税、消費税、所得税、固定資産税などなどまだまだ納めなければならないものが沢山あります。
そんなにも沢山の税金を納めなければならいのを、スタッフは知っていますか?これを教えるだけで結構同情してくれますよ泣
だってそれくらい国のために貢献してるんだもーん。
オーナーさんはみんなそんな気持ちのはずですよね。ならそれをスタッフにも共有し、一緒に金融リテラシーの向上を図ってみてもいいのではないでしょうか?
経営ってそんなに大変なら、これから大きな借金背負ってまで独立するのってバカバカしいじゃんって、スタッフ自身がそういう風に理解もしてくれますよ笑
一緒にビジネスしたいからこそ学んでもらう
僕はスタッフと一緒にビジネスを興していきたいと考えています。そのためにはパートナーであるスタッフ自身がしっかりとした金融知識がなければ、到底パートナーには成り得ませんし、大きな借り入れを行おうにも、リテラシーの欠如からくる借り入れ不能も起こり得てしまいます。
それらを防ぎ、健全な経営をしてくためにもパートナーであるスタッフの教育は必須事項です。
普段からお金に触れさせ、経験させ、たくさん意見を共有し合いながら、育てていくものだと僕自身は考えています。
だからスタッフともどんどんお金の話をし、お互いに金融リテラシーの向上を図っていきましょう。
僕は色んな財布を持つ事を心掛けています
財布と言ってもホントのお財布の事ではありません。僕の言う財布とは収入源の事です。
個人で作り出せる源泉だけでも事業収入、不動産収入、配当収入、給与収入などがあります。そこに法人の財布などもあったりするわけです。
そうやってサロンの収入に依存しないというのも、一美容室のオーナーとして非常に大切な事だと僕は考えています。
そうすればスタッフの売り上げを上げるための、お客様に対して意味のない商品の押し売りや、必要のないメニューアップなどを迫る必要がなくなります。
材料だって本当に自分の好きなもの、1番イイものを使えるようになります。
要するに経営に余裕が出ます。そう、余裕のよっちゃんになります。
誰も無理しない、誰も損しない、誰も嫌な思いをしないで済む世界が出来るようになります。僕は美容師としてそんな働き方がしたかったし、それが理想でした。だからそれを実現しました。
オーナーに余裕が生まれれば、無理にサロンの収益を取らなくて済むようにもなります。それこそ本当の意味でスタッフに還元出来るサロン運営というものが可能になります。
出来る限りをスタッフに還元する。そこが僕のサロンでの収入がスタッフよりも少ないという所以です。
スタッフよりも収入が少ないオーナーです笑 そんなサロンってどれくらいあるんですかね?ある意味興味があります笑
それほどスタッフに稼いで欲しいと思うし、稼いだ資金を無駄にするのではなく、スタッフ自身がその資金を元に新しい取り組みをする。新たな投資に投入する。などなどいくらでも方法はあります。
そのための金融リテラシーの向上をスタッフに向けて日々行っているわけです。
もしスタッフに金融リテラシーがなければ、「あのタワマンに引っ越しました!」とか「この時計買ったんです!」といったアホみたいな報告ばかりを受ける事になってしまいます。
若いうちからそんなお金の使い方を知ってしまうのは、本当に気の毒で仕方ありません。せめてうちのスタッフだけでも、稼いだお金を死に金にしてしまうのではなく、生き金にして欲しいと切に願っています。
そのために僕らは日々奮闘し、試行錯誤し、自分の頭を使い、誰かの幸せのため前進する必要があるのです。
だからスタッフとも腹を据えて、どんどんお金の話をしていきましょう。
柳本 剛