効率的な働き方だけでは見えてこない、【仕事の本質】とは?
2017.4.28
Lily 代表:柳本 剛
早いもので、もう4月も終わりです。
この1ヶ月の間に学ぶことや、ほんの少しでも成長することは出来ましたか?
僕も学ぶべきことが本当に多く、毎日「もっと時間欲しいぞー!」なんてありきたりなことを言いながら、日々勉強に励んでおります。
さて、今年新卒で入社した方達も1ヶ月が過ぎましたが、
もしかして、そろそろ不満がたまって来た頃かな?笑
「なんで俺だけが。。。」
なんて思ってるヤツも多いんじゃない?笑
いや、実際僕も1年目の時にそんなこと思ってましたもん。
「他の人の方が暇なのに、何でいつも俺に頼むんだ」
とかね。
最初は頼まれるのが嬉しかったけど、徐々に
「面倒ごとだけ俺に頼んでないか?」と思うように笑
うん、こればかりは仕方ないよね。その当時は本当にそう感じていたんだから。
「こんなことに時間使ってる暇なんてないんだよなぁ」と。
この感覚は結構長い間持っていた感情でした。
この感情がなくなったのは、いやこの真意に気付くのに、僕は随分と時間がかかったように思います。
気付いたのは、僕が後輩を受け持つようになってから。
その時に、いつも仕事を頼みやすい人と、いつも仕事を頼みづらい人の2つに分かれることに気付いたんです。
いつも仕事を頼まれやすい人は、あらゆる頼みごとがその人に集中します。
それこそ面倒なことから、意義のあることまで本当に様々です。
頼まれごとに忙殺されることも多く、なかなか本人の時間が取れません。
言ってしまえば本人にとっては無駄な時間も多く過ごすことになります。
以前の僕が「面倒なこと押し付けて、こっちは自分のやりたいことすら出来ないよ」という感情を持っていたのと同じように、頼まれる側の人はきっとそういう感情を持っているかと思います。
対して仕事を頼まれづらい人はというと、先輩から頼られることがほぼないので、割と自分の好きなように時間を使えています。
本人も「自分には面倒ごとが持ち込まれないからラッキー」くらいに思ってたりします。
時間があるので、練習するのも、遊びに行くのも自由。
頼まれる側からすれば、この上なく羨ましく感じてしまうものです。
この仕事を頼みやすい人と頼みづらい人。
一見すると頼みづらい人の方が時間を自由に使え、のびのびと成長出来るように感じませんか?
けどね、僕が仕事を頼む立場で言うと、
仕事を頼みやすい人の方が、関係性が築きやすく、持続しやすい。
と感じています。
もちろんどちらの方が正解とかそういうのじゃないんですが、僕自身が感じていることで言うと、やはり仕事を頼みやすい人とは、その後も人間的な付き合いをし、関係性が続いていくことが圧倒的に多いです。
仕事って不思議なもので、効率を重視してもそれに見合った結果を生み出さないことが多々あります。
効率だけを重視した場合、面倒な仕事は引き受けない方がいいでしょう。
けれど、面倒なことを引き受けてくれた人の方が、その後上手くいっている人が多いと感じます。
それは仕事というのは、結局は効率や時短などが大事なのではなく、そこに関わる人間性や関係性が全てなのではないでしょうか。
仕事を頼みづらい人には、当然のことながら大切な仕事を任せることが出来ません。
大切な仕事を任せれないから、その人には信用が生まれません。
だから大切な仕事は、信用のある頼みやすい人にお願いすることになるのです。
それが実績となり、またその人に大切な仕事をお願いする。
その繰り返し。
それが仕事というものではないでしょうか?
僕は効率よく自分のことだけやる人よりも、他人の面倒まで見れる信用出来る人と一緒に仕事がしたいです。
最近はよく効率や時間がかからないことを重視したり、それが正義かのように扱われることがありますが、僕はそれだけが正解だとは感じていません。
案外、無駄なこと、時間がかかることに価値があったり、そこに対する信用が生まれたりするのが人間っていうものだと思うんです。
仕事は自分一人でやってるわけじゃありません。
そこに携わる沢山の人の想いや思想が関わってきます。
要するに全ての判断は人間が下しているわけです。
効率だけを重視するならロボットやAIで十分です。
そうじゃない非効率的な部分に、僕たち人間は共感したり、感謝したり、感動するものだと思います。
泥臭い考え方かもしれませんが、僕はそういう考えの方が人間味があって好きです。
人間味を失っちゃあ、それこそ仕事はAIで十分になっちゃいます。
そうじゃない人間的な部分で僕たちは仕事を楽しんでいくことがとても大切なように思います。
だから先輩から無駄なことや時間がかかることを頼まれても良いじゃない。
それがいつかかけがえのない価値となって返ってくることもあるのですから。
そうやって僕がアシスタント時代に気持ち良く仕事を任せていたのが、彼。
そう、皆さんご存知のテラムーです。
彼はどんなことを頼んでも嫌な顔せず、仕事を引き受けてくれました。
その結果、僕たちは今も一緒に美容を楽しみ、同じ志の元、共に未来に向けて歩を進めています。
無駄なこと、効率的でないことが、自分の人生にとって非常に価値になることもあると思います。
効率的に働くことだけを考えるのはやめてみて、もっと人間味ある働き方をするのも、今後の人生を楽しむ上でとても大切なことかもしれませんよね。
そうやって人も仕事も引き寄せていくのだと感じる4月の終わり。
先輩たちから沢山の頼まれごとが来る人間になってみるのも悪くはないですよ♪
柳本 剛