【ヘアカラー種類別】ヘアカラーダメージランキング!ヘアカラーのダメージを徹底解説!
2020.4.14
美容室Lilyスタイリスト:高塩 貴史, 髪の傷みにお悩みの方へ
2020年4月14日更新
あまりヘアカラーがダメージにつながる原因というのをご存知ない方って多くいらっしゃると思います!
確実にヘアカラーをすれば髪はダメージしてしまいます。
しかし、ヘアカラーというのはあなたの「理想」と「どう見られたいか?」「髪質はどうなのか?」など目的によって適材適所にを見極めて判断していくことが1番大切であるということをお伝えしたいと思います!
ヘアカラーの仕組みを知る
髪の毛はどうやって変化しているのか?
まず、カラー材は1剤と2剤を混ぜあわせて作ります。
1剤:アルカリ剤、染料
2剤:過酸化水素、酸化剤
聞いただけでなんか確かに薬剤使っているからそりゃ傷むよなぁって分かりますよね笑
まず1剤のアルカリによってキューティクルを開き、内部に染料をが入りやすい状態を作ります。
その開いたキューティクルの隙間から1剤の染料と2剤の過酸化水素が混ざり、酸素を発生させ、髪内部のメラニン色素を脱色すると同時に酸化重合により発色と定着をさせています。
このメラニン色素の脱色割合が多いほど明るくなります!
染料の分子がくっつき大きくなることでキューティクルの隙間空はでられなくなるのでそれが「髪色の定着」になります。
ヘアカラーによるダメージする3つのポイント
ヘアカラーによるダメージのポイント
・ヘアカラーの種類
・ヘアカラーの明るさ
・美容室か市販か
では1つずつ解説していきます!
ヘアカラーの種類
主にヘアカラーの種類は
・ブリーチ
・ライトナー
・アルカリカラー
・中性カラー
・酸性カラー
・塩基性カラー
基本的にブリーチ、ライトナーが1番ダメージします。
そしてアルカリカラー、中性カラーというのが脱色と染料が含まれたものになります。
酸性カラー、塩基性カラーは脱色成分などはなく染料だけ含まれているようなものになります!
ヘアカラーの明るさ
ヘアカラーの明るさをトーンで表します。
そのトーンは1〜20まであります。
トーンが上がれば上がるほど髪の毛は明るくなり、逆にトーンが下がれば下がるほど髪の毛は暗くなります。
ヘアカラーの明るさとダメージは基本的には比例するものだと思ってください!
髪を明るくすればするほど髪の毛はダメージする
みたいな広告をだしている美容師さんなどを見かけますが、基本的にはありえませんのでお気をつけてください。
そこを知らずに何度もハイトーンカラーを傷まないと思って繰り返してしまう方も多いみたいなので…
美容室か市販か
まず美容室のカラーと市販のカラーの違いをご説明しようと思います。
美容室ではその人のダメージや髪質や状態によって薬を変えたり、調整したりしています。
本当に微妙なところまでこだわって薬剤を調合しています。
市販では「誰でも明るく」「誰でも暗く」「誰でもその色に」なるようになっているため、人によっては必要のない強さで髪を染めてしまう可能性があるのです。
調整することができないのが市販なのです。
大きくそこが違うので、そもそもの薬剤がオーバースペック状態になる可能性があります。
すべてを込み込みで考えてヘアカラーのダメージ別ランキングをご紹介します!
ヘアカラーのダメージ別ランキング
1位[美容室・市販]ヘアブリーチ(14トーン〜)
明るさをとる代わりに激しくメラニン色素を削るので、キューティクルを広げてしまいますし、髪の大きな負担になります。
市販か美容室のかは関係なくかなりのハイダメージになります。
市販でみるブリーチ剤とかはこんな感じですよね!
ブリーチで1番大切なことはムラにならないことです。
ブリーチでムラになると次のカラーやパーマ、縮毛矯正などに大きく影響してきます。
ブリーチする場合は絶対に美容院で!
2位[美容室]ライトナー(14トーン)
あまりライトナーっていわれるとわからない方はすごく多いと思います。
ブリーチほどの脱色力はないので、ブリーチほど金髪っぽくはなりませんが、その一歩手前にあるレベルのものになります。
3位[市販]ヘアカラー(10トーン〜)
市販の明るいヘアカラーというのは「誰でも、どんな状態からでも明るくできる」
というのがいい意味でも悪い意味でもあるのが大きな特徴です。
どういうことかというと、今までカラーしたことない人でもその状態まで明るくできたり、むしろかなり目標の色に対して近い人でも同じパワーで染めることになります。
薬剤の調整をすることができないため状態によっては必要以上のパワーで染めてしまう可能性があります。
それが市販の明るいヘアカラー剤の特徴です!
4位[市販]泡カラー
なんだか泡カラーときくとそこまでダメージがありそうに感じないと思いますが、結構高い順位でダメージがある薬剤になります。
どうしてそこまでダメージしてしまうかというと
泡カラーはムラなく染めることができるというのが強みで、泡タイプにすることでそれを実現していますが、泡をだすために界面活性剤というのが含まれていてそれが刺激が強くカラーとしてのダメージ+界面活性剤の刺激というダブルパンチなわけです!
5位[美容室]ヘアカラー(10トーン〜)
美容室のヘアカラーの明るいトーンになりますね。
これは単純に明るくすることでメラニン色素を破壊するので、美容室でのヘアカラーとはいえ、ダメージが大きくなります。
カラー剤にもブリーチ作用が入っているのでメラニン色素を削ります!
6位[市販]暗めヘアカラー(5トーン〜9トーン)
暗めの市販ヘアカラー。
暗めなので、その分市販や美容室の明るめヘアカラーよりもパワーは弱いです。
しかし、市販でこれも「誰でも」という観点からパワーは強めに設定されているので注意が必要です!
7位[美容室]暗めヘアカラー(5トーン〜9トーン)
美容室での暗めのヘアカラー。
ここまでくるとそこまでダメージは大きくはありません。
お客様の髪の状態によって調整しています!
ほぼダメージしないヘアカラー
ここからはヘアカラーなのですが、ダメージがほぼないヘアカラーをご紹介します!
[美容室・市販]ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは髪のキューティクルの表面に着色するため、ダメージがありません!
普通のヘアカラーには髪を明るくするブリーチ作用が含まれていたりするのですが、ヘアマニキュアにはその作用がないため髪の毛を明るくしたりすることはできませんが、明るい髪色にした状態に対して鮮やかな色味を表現することができるのが大きな特徴になっています。
黒髪やそもそも髪色が暗い人がヘアマニキュアを使って鮮やかな色味をだすことはできません!
黒い画用紙に色をつけても黒なのと一緒なんですよね!
なのでもともと髪の毛を明るくしていたりする状態でないと発色はしません!
[美容室]ヘナカラー
ヘナカラーとは植物の葉のヘナを乾燥させ、染料としたものになります!
主にカラーの色味はアッシュ系とオレンジ系の2色になります!
主に染料のみであり、髪の毛の表面に重ねることしかできませんので、髪の毛を明るくすることはできません。
しかし、染料としての役割はあるので暗くすることや多少の色味を出すことは可能になります!
カラー剤などで荒れてしまいやすい方などはジアミンが含まれていないので、アレルギー反応が起きにくいのがヘナカラーのメリットとなります!
まとめ
ヘアカラーは理想の髪型や理想の印象に近づけてくれるとても重要な施術になります!
一気に印象を変えてくれるようなものになります!
決してダメージしてしまうから悪いということではなく、使い方や状態に応じて対応していくことがヘアカラーではとても重要になります!
ぜひこれを参考にヘアカラーを楽しんでください!
合わせて読みたい!
この記事を書いた人
高塩貴史
高校3年生よりヘアケア特化型サロン「Lily」にてインターンをし、日々修行を重ねる。現在は学生ながら美容学校で講師としてセミナー活動をする。大学と美容専門学校、インターンという「トリプルワーカー」として活動中。美髪になるためのブログを更新中