美容師に適したファッションとは?
2017.4.17
美容室Lilyスタイリスト:木村 賢司
身だしなみにおいて、理想の美容師像を考える
お洒落でかっこいい美容師なのか、落ち着きがあって大人な美容師なのか、流行りを先取りする先進的な美容師なのか、、
人それぞれ思うものはあるかと思います。
正直、なんだっていいと思います。ファッションなんて自由ですから。派手な服着たって地味な服着たって、人柄が良ければファッションがお客様の好みに合わなくてもそれがまた一つのギャップになったりと、、
結局のところ、大切なのは「人」だなぁ〜。と。
話が逸れてしまいました。
僕が選んだのは「万人受け」です
どの年代からも、どんな方でも好感を持っていただけるような身だしなみを意識しています。
と、まぁこれはあくまでも余談です。本題に入りましょう。
仕事の質を高めるファッション
「仕事の質を高めるファッション」ってなんだ!?
いや、正直そんなたいそうなものではありません(笑)
ただ僕は手早いのはもちろん、それでいてなおかつ丁寧で綺麗な質の高い仕事をしたいのです。
そのために意識しているファッションとは、、
「白」を着る!
なぜ白を?
美容師さんって、施術中にカラー剤が服についたりして汚れちゃうことが多々あるんです。
でもそれって、仕方がないことではあるかもしれないけど、減らすことはできると思うんです。
だからこそ僕は「白」を選びました。
なぜって、もうお気付きの方も多いでしょうが、単純明快、汚れが最も目立つからです。
お気に入りの服の場合もこれまた単純に、最も汚したくないからです。簡単ですね。
何を描くにしても全ては白紙から始まります。それもまた単純明快、白は他の色を映すのに最適だからです。黒画用紙に色ペンで落書きしてもはっきりとは描き出されにくいですよね。対して白画用紙だと当然の如く鮮明に描き出されます。
見ての通り、白に茶色の汚れが付くと目立ちますが、黒に茶色の汚れが付いてもさほど目立ちません。同系色の関係ですね。
例えば、食事をする際、ダーク系のカラーのファッションで食事をするよりも、ホワイト系のファッションで食事をする方が、大切な服を汚さないように、なるべく上品に食事を済ますように意識を張りますよね。
それと同じ感覚です。
自分のふとした変化には気付けても、他人のふとした変化にはなかなか気付けないもの。
例えば、自分の肌にニキビができたら気づきますよね。でもお友達の肌にニキビができてもなかなか気づかなかったりしますよね。でも、自分の肌のニキビを過剰に気にかける人って、お友達の肌にニキビができていたら気づくことが多いと思うんです。原理的には同様です。
だからこそ、「自分の服が汚れる」という意識を持つことによって、より高度に「お客様の大切なお洋服を汚さないように、お客様にとって不快のないように」という意識が張り巡らされるのです。
カラー剤の一滴も見逃さないように、お客様に迷惑がかからないように、サロンを汚さないように、僕の場合、それらの全ての意識が「白」を着ることによって高められるのです。
とはいえ、僕の接客なんてものはまだまだ未熟すぎるようなものです。
だからこそ、こうしてせめてもの思いで、少しでも仕事の質を高められるように努めるばかりです。
まだまだ未熟だけど、自分嫌いな自分ですら自分を認めてしまうほどの立派な美容師になるわけだから、突っ走るしかないですね。
常にトライアンドエラーの繰り返し。たまにブレイクスルーして次に進むことができる。この積み重ねです。
まだまだ美容師人生は始まったばかり、楽な道を選んでしまわないように常に高い意識も持たなきゃ!
自分なんかに負けてたまるか。さぁ、まだまだまだまだ頑張るぞ!!