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美容師がシャンプー解析をするとこうなる①

2015.5.11

Lily 代表:柳本 剛

 

こんにちは^^

美容家の柳本です。

 

前回の『シャンプー解析サイトを鵜呑みにしてはいけないんだなぁという気付き』の質問者様とその後もやり取りをしていて、他にもまだたくさんの気付きがあったので、ご紹介したいと思います。

 

お返事ありがとうございます。

変える前よりは絡まらなくなりましたが、数日たったらまた絡まり出しました。

いろんなシャンプー解析サイト見て調べてたんですけどこのシャンプーはラウレス硫酸だから危険とか、ダメージを補修しないとか…
信憑性がないし、ネットには情報がありすぎるので何を信じたらいいのかわからない状態です(・・;)

友達の家に泊まった時に使ったエッセンシャルっていうシャンプーが、使用感すごくいいし、絡まなくてサラッサラになったので使いたいな〜!と思ったのですがラウレス硫酸だったので使いたいけど良くないのか〜(ノ_<)と思いました。

使用感や仕上がりで選ぶのか、成分で選ぶのか難しいです!
長々とすみません

 

 

このお答えの中にもヒントがたくさん隠されていると思うのです♪

まずは、皆さんも良く聞いたことがあると思うのですが、「ラウレス硫酸」がよくないという話。

僕ね、別にラウレス硫酸単体が、悪いとはあんまり思わないんです。

なぜかというと、ラウレス硫酸って世界中で使用されています。

世界中で使用されているということは、それだけ問題がないという理由もあると思うのです。

安定性がなく、多くの問題があるのであれば、こんなにも世界中で使われないと思います。

世界中で使われているという事実が、安全性が高いという証拠なのではないでしょうか?

 

一時期ものすごく悪者扱いされた「シリコン」だって、ウイスキーなんかにも入っていたりするんですよ笑

飲んでも大丈夫なほど安全性は高いです。

 

ただラウレス硫酸が安全だからと言って、じゃあどのシャンプーや化粧品でも大丈夫かと言えば、そうでもないと思います。

まず、肌の弱い方やアトピーの方、アレルギー体質の方なんかには、やはり刺激性はあります。

しかし、その刺激性の問題は基本的には「配合量」が最も関係していると考えています。

配合量が多ければそれだけ刺激性は高くなります。

 

ただシャンプーというのは、1つの洗浄成分だけで作られることは、ほぼありません。

複数の洗浄成分の組み合わせで作られています。

ですのでシャンプー全体の配合量で、そのシャンプーの刺激性が変わります。

僕自身、ありえないくらいに肌が劇弱なので、こんなに肌が弱くてアレルギー体質の僕でも、問題なく安心して使用できるシャンプーを作りたくて、色々と試作品を作成しているのですが、やっぱり洗浄成分の配合量が多くなると痒くなっちゃうんです!!

その辺自分の体を実験体に出来るので便利です笑

配合量で非常に素直に反応してくれます。

 

配合量って想像以上に重要な役割を果たしているんです。

例えば、食品添加物。

今や多くの食品に使用されている添加物ですが、基本的には配合量が多いと死に至るものがほとんどです汗

1番身近な水ですら、飲み過ぎると死に至ります。(水中毒とか言うそうです)

砂糖にしろ、塩にしろ致死量は決まっています。

食品に添加物が使用出来るのも、一生涯摂取し続けても死に至らない量が決められているため、僕たちが体に入れても死ぬことは絶対にないそうです。

だから配合量というのは非常に重要で、シャンプーのバランスの源といっても過言ではないでしょう。

 

ちなみに洗浄剤の配合量と同じくらい気をつけなくてはいけないのは、

それは感触向上剤。

今のシャンプーってあんまりきしみませんよね?

それは感触向上剤をたっぷり配合してあるからです。

 

洗浄成分だけのシャンプーだと当然髪はキシキシです。

食器用洗剤で髪洗うと大変なことになるのは、なんとなく想像つきますよね?笑

 

シャンプーになくてはならない、この感触向上剤なのですが、その組み合わせや配合量によっては、洗浄成分以上に肌や髪に悪影響を及ぼすように思います。

洗浄成分って、シャンプー後お湯ですすいだら基本的には流れ落ちてくれます。

だからきしむんですね。

だけど感触向上剤が入っていたらどうか?

シャンプー後もきしまないどころか、

ツルッツル♪

指通りも抜群♪

ですよね?

 

だけどコレ、お湯ですすいだ後も髪の毛に残留しているってことですからね?笑

残留するってことは、それだけ肌や髪に影響を与える可能性が高くなるということです。

だからシャンプーの使い心地では、そのシャンプーの良し悪しは決めれないという事なのです。

ですので、質問者様の「使用感や仕上がりで選ぶのか、成分で選ぶのか難しいです!」という問いには、

使用感や成分で選ばない方が良い。

だけど仕上がりは大切なポイントの一つです。

 

 

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自分の髪の毛を久々にカット、パーマしてもらってます♪

メンズカットが劇ウマのあっぴが担当

 

話が少しそれていますが、さらにそらすと。。笑

よくアミノ酸系の洗浄成分は良いという話。

確かにアミノ酸系ってあんまりきしまないから、良い洗浄剤に思えてしまうのですが、きしまないってことは当然髪や肌に残留しています笑

洗い流した後、ヌメ〜ってしますよね?

それゆえ、アミノ酸系の洗浄成分は肌弱いに人には相性悪いです汗

なぜなら肌とも非常に馴染みがいいため、肌への残留もあるので、肌が弱い方には影響が出ることもあります。

ただどの程度残留するかは、どのアミノ酸系洗浄成分かによって違いますし、その他の洗浄成分との組み合わせもありますので、一概には言い切れません。

 

というように、ラウレス硫酸という成分単体が悪いわけではなく、

  • ・配合量
  • ・その他の洗浄成分の組み合わせ
  • ・配合されている感触向上剤

これらの要因によって、肌や髪への影響は大きく異なりますので、

ラウレス硫酸も作り手の使い方、配合のセンスで良くも悪くもなるのです。

 

 

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Lily代表。くせ毛・縮毛矯正の匠であり、1万人以上のくせ毛を扱い辿り着いた、独自のヘアケア理論を持つ。その圧倒的なくせ毛に関する経験や知識を生かし、お客様目線のくせ毛に特化したヘアケアの開発を得意とする。

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