シャンプーは『心』で洗う
2017.4.26
4月も早一ヶ月が過ぎようとしていますが、4月に入社した新人くんたちはいかがお過ごしでしょうか?
うちの新人くんたちも日々頑張っております。
だが!未だにシャンプー試験には合格しておりません。
まあ、そんな簡単にシャンプー出来るわけもないので、今日は僕がシャンプーから学んだことをお話ししたいと思います。
シャンプーは心で洗う
はい、いきなり精神論です笑
なんとなく思い当たる節があると思うのですが、「シャンプーが雑」とか「髪がつる」というのは、シャンプーを始めたばかりの新人くんにはありがちだと思いますが、基本的には練習を積み重ねていくごとにそれらの問題は解消されていきます。
「技術」が、雑さや髪がつるっていう「物理的な技術の壁」を克服してくれるからですね。
ですが中にはいつまで経っても髪がつったり、耳に水を入れてしまったり、水を入れてしまった後の対応が雑だったりする人がいますよね。
僕が考えるに、それは技術うんぬんの問題ではなく、性格的・精神面的なことが原因だと思うのです。
元々大雑把な性格の人が、シャンプーだけ凄く繊細に行えるというのもなんだか変な話で、実際に毎日何十回もシャンプーをする環境において、性格や精神状態が出てしまうのも無理はありませんよね。
要するにシャンプーという技術は洗う人の性格や精神の表れでもあるのです。
だからシャンプーが上手い人、シャンプーで指名が取れる人って、だいたいこういう事言いませんか?
「シャンプーは心で洗う」と。
シャンプーやマッサージという技術において、直接お客様の肌に触れ、それを自分自身の手や指先で行うものは、意識するしないに関わらず、施術する人の心が現れてしまうのものではないでしょうか?
「この人を最高に気持ちよくしたい!」
「シャンプー終わった後に『シャンプー気持ちよかったよ!』と言ってもらうぞ!」
そんな心の想いが指先に宿るのが、シャンプーやマッサージなのです。
技術の先に越えなければならない壁がある
確かに小さな技術的な問題は色々あるかもしれません。
頭の丸みが〜とか、地肌が洗えて〜とか。
当然、そういう小さな技術的な問題点もクリアしなければなりません。
だけどね、いくら技術的に上手くなったとしても、どんなにシャンプーに慣れたとしても、
そこに真心がこもってなければ、本当に気持ちのいいシャンプーとはならないのです。
技術は習えば誰でも習得出来ますし、ある程度は上手くなります。
だから技術を教えるというのはとってもイージーなことなのです。
でも「誰かを幸せにしたい!」という『想い』を僕らは教えることが出来ません。
今は技術的にはまだまだ未熟かもしれません。
けれど、「誰かを幸せにしたい!」と思うからこそ、美容師を目指したと思うし、その想いだけは誰も教えることが出来ません。
そして技術の先に立ちはだかるのは間違いなく「想いの強さ」です。
美容師を目指した頃や、なりたての頃に抱いている、その「熱い想い」だけは絶対に最後まで手離さないで下さい。
その想いがあればいつでも再起出来ます。
その想いで誰かを幸せに出来ます。
その想いは自分が諦めない最後の希望でもあり、誰かの未来を照らす明るい希望にもなります。
その想いをもって、一人一人の方にシャンプーをしてみてはどうでしょうか?
『あなたを最高に喜ばせたい!』という気持ちは必ず指先に宿り、シャンプーされている人に必ず届いています。
きっと今までとは違う世界が待っているかもしれませんよ。
好きこそ物の上手なれ
「好き」や「楽しいと思う心」が最強無敵です。
技術の先にある最強無敵の力を手に宿し、最高のシャンプーやマッサージが出来るようになる日を、僕らは楽しみに待ちわびています!!
その日のことを未来予想図に描きながら、僕らは日々後輩たちに技術を伝えているのです。
絶対に諦めないでね。
想いが何よりも大切な財産なのだから。
それが僕がシャンプーから学んだこと。
柳本 剛