くせ毛を手なずける
2012.11.19
縮毛、波状毛、捻転毛などを、総称して「くせ・クセ」と呼びます(-^□^-)
これに、カラーやパーマ、縮毛矯正による「ダメージ・痛み」が、複合的に積み重なることによって、広がりやパサつき、チリつきなどが、より大きくなります★
クセに加えて、ダメージまで加わってしまうと、髪のセットは
容易にはいかなくなります★
1番考えられる対処法は、「縮毛矯正」ですね!
クセをキレイに伸ばして、ツヤのある扱い易い髪へと変化させます♪
これには、つねに「ダメージ」というデメリットが付きまとう事になります!
最悪の場合、「ビビリ毛」と呼ばれる状態に陥りやすいのも、この縮毛矯正の特徴です。
(正しい知識と技術があれば、ビビリ毛にはなりません)
また、定期的に縮毛矯正をかける必要も出てきます。
それらのメリット・デメリットを考え、矯正をしないという選択をされる方も、最近は多いです!
矯正をしないクセの方達には、どういった選択肢があると思いますか?
1つは、クセをさらに活かすためにパーマで、より動きを加える方法☆
もう1つは、カットと髪質改善による方法です☆
髪質改善の力でクセを落ち着かせつつ、カットにより「クセを手なずける」ことにより、扱い易く、オシャレで素敵なヘアスタイルを手に入れることが出来ます☆
ただし、後者の「パーマでよりクセを活かす」方法も、「改善とカットで手なずける」方法も、非常にカットの力。
特にクセを読む、毛流を読む力が必要とされます!
こればかりは、いくら暦が長く、熟達した技術者と言えども、
不可能なものは不可能です!
1人1人違うクセ、毛流と、毎回毎回対話しながら、少しづつ養われていく資質です☆
一朝一夕では到底身につける事は出来ません。
クセを手なずけることを長年追い求め、探求している人にしか出来ない『技』です(*^.^*)
ただ毛量を調節するだけでは、根本的な解決になりません。
大事なのは、髪が収まる位置に、的確にカットされていることです!
髪を乾かすだけで、まとまるには、髪が乾いた状態で、クセの状態を見ながら、髪がどこに動いて、どこに落ちるかを計算しながら、彫刻を削り上げるように、綿密にカットし、すき間を作りそこに本来収まればいい髪を、収めてあげる必要があるのです☆
すなわち、毛量を均一にするのではなく、毛量を不均一にすることになります!
髪の量を均一にする事が、美しいカットだと考えている方もたくさんいるでしょうが、それはあくまで、ウィッグと呼ばれるお人形さんを切っているときにしか当てはまりません★
ぼく達は、お客さまという「人」を相手にしている以上、そこには当然クセや毛流、髪質などが存在します!
その1人1人違う素材に対して、その方に合わせた「オートクチュールのカット」を施していく必要があるのです!
しかし、ただ不均一にするだけでは、何の意味もありません★
髪が落ちる位置に対して、要らない不必要な髪を取り除き、間引くようにカットをしていきます♪
要らないところに穴をあけて、そこにはまらなければならない髪を、その穴の中に入れて収まるようにしてあげるのです!
このお客さまは、髪の痛みをとても気にされ、何年か前に縮毛矯正をやめられたそうです。
しかし、縮毛矯正をやめた代わりに負った代償は、クセと痛みによる「極度の広がり」です。
あまりにもどうすることも出来ず、ぼくの所の駆け込んで来られました。
ばくは、髪質改善とカットによる、クセを手なずけるという方法で、このお客さまの要望にお応えすることにしました!
こちらが、髪質改善と、カットによるクセの手なずけで、出来上がったスタイルです♪
ノンブロー、ノンアイロン、ノンスタイリングです♪
クセや、痛みによる広がりやパサつきが、ウソのように消え、しっかりと収まり美しいスタイルになっています
(*゚ー゚*)
見た目はキレイにカットしているように見えますが、実はかなり綿密に計算された、「穴」をいたるところに施してあります!
こうやって、乾いた状態でキレイに収まってくれるように、必要なところは残し、要らない所だけをしっかりと削り取っているため、このような美しくキレイに収まったスタイルが可能となるのです!
クセや髪質、痛みでお困りの方!
(-^□^-)
柳本 剛