僕、アレンジやメイク出来ません。専門特化のおもしろみ
2015.12.27
Lily 代表:柳本 剛
こんにちは!
くせ毛、縮毛矯正、ヘアケアの専門特化集団 表参道・青山の美容室Lily/リリィ代表
美容家の柳本です^^
僕、美容師だけどアレンジやアップ、メイク、着付け
それら全て出来ません。
ちなみにテラムーものっちも出来ません笑
2人とも道連れだなww
お客様の人生の一部でありたい
前サロンでのカリキュラムレベルは一応出来るのですが、そのくらいではお客様にお金を頂くレベルには到底至るとは考えていません。
なぜ出来ないかというと、わざと練習しなかったからです。
全てを極めるのって、正直天才でも不可能かもしれません。
それくらい美容って奥が深いですよね。
だから僕は何かを極めるために、何かを犠牲にする道を選びました。
価値の等価交換です。
アレンジやメイクなどの技術や僕の時間を差し出すかわりに、ある分野での圧倒的な技術力を得る。
犠牲無くして、その先に圧倒的な価値を得る事はありません。
僕が犠牲にしたのは、アレンジやメイクなどのイリュージョンの分野。
イリュージョンはその瞬間を最高に美しく魅せる技。
僕が追求したのは、お客様のリアルライフ。
カットやカラー、縮毛矯正、パーマ、髪質改善など、お客様が自宅に帰ってからも、持続可能なリアルな技。
大事にしたいのは、普段のお客様の髪型を徹底的に良くしていくという考え方。
どういう事かというと、カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、髪質改善などの、サロンで行えば自宅に帰ってからも、ずっと美しいが続く技術を大切にし、徹底的に磨くという事。
お客様のライフスタイルに寄り添いたい。
そのお客様の人生の一部でありたいという願い。
だからサロンワークという現場に重きを置くというのは、お客様のライフスタイルに1番近いところで寄り添えると考えているためです。
センス・感性は無形の価値ある存在
最近はインスタグラムなど、SNS上の「ビジュアルで魅せていく」というのが1つの流れであるかと思います。
特にそれらの登場によって、アレンジやアップスタイルが一気に脚光を浴びましたね!
僕もそれらのスタイルを見ていて、「めっちゃカワイイな〜♪」って思うものばかりです。
皆さん、本当にうまいし、すごく良いセンスをお持ちですね^^
そういう流れを見ていて思うのは、うまい人はうまいから、その人に任せちゃえばいいじゃん♪っていう発想です。
僕が今からアレンジやアップを練習しても、追いつくだけで相当な時間や年月を要するでしょう。
特にあの何とも言えないセンスの良さは、練習云々ではないですよね。
それはメイクや着付けでも同じです。
技術だけではなく、その固有のセンスというのはそれくらい価値のあるものなのです。
やるからには1番がいい
僕はやるからにはその分野で1番がいい。
1番以外ならいらない。
だったら自分が1番好きな分野で圧倒的になろう!
そんな想いから始まりました。
僕の好きな分野はくせ毛。
くせ毛カットと、縮毛矯正において圧倒的になろう。
だから自分が得意な分野以外は、その分野が得意な人に任せよう。
その代わりその分野は僕の独壇場。
そんな環境を作りたかった。
そしてその環境こそが、Lilyであり、専門特化集団とは、それぞれの分野で圧倒的な人の集まりであるという事です。
考え抜いた結果、自分のお客様が1番輝いていて欲しい。
だから何かイベントがあり、アレンジや着付けが必要な場合、アレンジや着付けが1番上手な友人を紹介して、お願いをしていました。
それがそのお客様が1番輝く選択肢なら、迷わずそうします。
だけど、段々とお客様にその日だけ違うサロンに行って頂くのが、お客様にとって最良の選択ではないように思えてきたのです。
出来ることならば、1つのサロンの中で完結させてあげたほうが、お客様にとっても負担が少ない。
だったら、僕が出来ない分野を得意としている、優秀な人たちでサロンを作ってしまえば、担当者は変わるけど、お客様の負担は格段に減りつつ、最高の結果をもたらしてくれる。
それに他のスタッフを含め、みんなで仲良くなれる♪
それがLilyというサロンが誕生した1つの経緯です。
今僕らは、それぞれが専門特化した技や知識、人柄をお客様にご提案していますが、これが本当におもしろいです。
一人一人が自らの価値を認識し、自信を持ち、専門科としてお客様と同じ目線に立って、プロとしてのご提案をしていく。
まさに自分たちが美容師を志した頃に描いていた理想の関係性ではないでしょうか。
美容師冥利に尽きます。
この環境を支持して下さるお客様には、本当に感謝しかありません。
自分の好きな分野で突き抜けるという事
お医者さんでも、外科医の中と言っても脳神経外科もいれば心臓血管外科もいます。
何でも屋よりも1つの事で突き抜けると、また違う世界が見えるのではないでしょうか。
事実、僕もくせ毛や髪質改善に特化していった事により、テレビ出演や雑誌、セミナーなどの依頼を多く頂けるようになりました。
テレビや雑誌に出る事が目的ではなかったし、そこを目指してはいなくても何かに突き抜けると、様々なチャンスや可能性が向こうからやってきます。
こうやって可能性は広がっていくんだなって、身をもって知る事が出来ましたし、これってすごくやりがいがある事のように感じています。
何より自分の好きな分野で、お客様に認めて頂けるというのは、本当に嬉しい事です。
特に髪の毛の事でお悩みの方に認めて頂け、信頼頂ける事ほど嬉しい事はありません。
『自分の好きな分野で突き抜ける』そんな働き方もとっても面白いですよ^^
柳本 剛