いくら収入が増えようが生活レベルを上げない
2016.7.3
Lily 代表:柳本 剛
こんにちは!
くせ毛、縮毛矯正、ヘアケアの専門特化集団 表参道・青山の美容室Lily/リリィ代表
美容家の柳本です^^
いくら収入が増えようが生活レベルを必要以上に上げない
僕はこれがとても大切な事だと考えています。確かにお金の無い頃は、稼げるようになったら良い家に住みたいとか、良い車買いたいとか色々妄想してましたし、それがまた自分自身のやる気にもなっていました。
んで、実際に稼げるようになり、欲しいものを欲しいままに買うような生活を手に入れるじゃないですか?
するとどうなるか?
稼いでるはずなのに、お金が思った以上に残っていないんです。
そりゃあいくら遣おうが、お金あり余っちゃうよ!って方ならいいですが、なかなかそのレベルの方って多くはないですよね。
不動産や車に始まり、生活用品も最高のものにし始めたら結構キリがありません。どんどんお金を使い始めてしまいます。
月に何百、何千万という額が平気で飛んでくわけです。
で、何が残るの?
いや〜、実際には何も残んないですよね笑 ホント笑っちゃうくらい何にも残んない。
残るのは虚しさだけですww
で、誰が得した?
得したのは不動産屋であり、車屋であり、インテリアショップですね。
まあそれはそれで、誰かの生活を潤わす事になるのでいいのですが、僕の周りは誰も幸せになってないんですよね。
こういう消費って何だと思います?
これらは結局「見栄」でしかないんです。
見栄とは怖いものですね。冷静で良い人間ですら一瞬で崩壊させるだけの魔力を秘めています。車、家、時計、船、服。言い方は悪いかもしれませんが、これらって全て見栄ですよね?もちろん好きだからっていうのもあるとは思いますが、基本必要以上のものを求める場合、それはほとんどの場合、見栄です。
見栄のために消費をするのってバカバカしい。それを見て誰も幸せにならないし、誰もハッピーにならないから。
まさに死に金。僕はせっかく稼いだお金を生かす事が出来ていませんでした。
そうやって僕は自分自身で経験しながら、一歩ずつ前へと進んでいくんだなと。
よく愚か者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶといいますが、僕は愚か者です。愚か者でもいいんです。愚か者らしくどんどん経験して、失敗しながら成長へ繋げていきます。
そしてその自身の経験を後輩へと託し、その子達が目一杯幸せになればいい。僕はそのための人柱。
別に人柱は嫌いじゃないしね笑 色んな失敗談がネタになって、結構オイシイなって正直思ってますしw
うちの子達がこうやって美味しく、楽しくご飯を頂ける。それ以上に幸せな事ってないんです。
見栄の消費を続けるのって、いつか無理が生じちゃうと思うんです。今はいいかもしれない、でもあなたが病気になったら?怪我をして入院したら?今すぐに収入がゼロになったら?
考えたことありますか?
今の時代いつ自分がそうなるかなんて分からないと思うんです。震災もあるかもしれない。今年のような極度の水不足で、もしかしたら美容院でも水が使えなくなるかもしれない。
そんな最悪の事態も頭に入れながら、未来予想図を描かなければならないと思います。人生順風満帆とはいかないものです。紆余曲折が必ずあります。
むしろその方が振り返った時にイイ思い出になるしね!
その時にあなたが生き残れるかは普段の生活や考え方でしかないんです。
本当の意味で夢を与える事とは?
僕は野球が大好きなので、あまりこういう例えは出したくはないのですが、非常に分かりやすいので出させて頂きます。
プロ野球選手は子供に夢を与える仕事。だからプロ野球選手としてみんなの憧れになるように、良い車に乗って、良い家に住み、綺麗な奥さんと結婚し、贅沢な暮らしをしなさいと教えられてきます。
特に僕の大好きな某球団は笑
その言葉通り、贅沢をし、高級なもので身を飾り、高級なところに住み、高級な乗り物に乗り、連日高級クラブに通います。それが子どもたちの憧れになるから。夢を与える事になるからと。
この生活を手に入れるために、誰よりも練習して、寝る間や青春を犠牲にしてまで、死に物狂いで頑張りました。その頑張りが報われた瞬間でもありますからね。
稼ぎがある現役の時はそれでもなんとかなります。
でも成績が下降してきて、それと同時に年棒も低くなったりもしますよね?そして最終的に戦力外通告を受ける事もあります。
そうなるとどうなるか?
それはもう皆さんもご存知ですよね。特に最近は引退後の選手の不祥事をいくつも耳にします。ファンとしては本当に残念でなりません。
夢を与えるために、頑張った。そういう生活をしなさいと教えられた。その結果私生活も仕事も破綻した。それでみんなに夢や希望は届いたのでしょうか?
夢を与えるというのは、物質的な贅沢などではなく、その人の行動によってこそ伴うものではないのでしょうか?
引退後も華々しく活躍している方って本当に一握りですよね。でもそうやって引退後も活躍されている方たちは、人間的にも非常に魅力的な方が多いように思います。そういう姿こそ、子どもたちがプロを目指そうと思える一つの理由になるのではないでしょうか。
でもそれは選手だけの責任ではない
現役の派手な生活から抜けれ出せなくて、人生を棒に振る方も数多くいます。でもそれは本人だけの責任ではないと、僕は思います。
稼いでいる時にちゃんとした教育をしてあげれなかった、先輩や球団にも責任があるのです。
ちゃんと金融リテラシーを学ばせてあげた方が、彼らにとっても良かったのではないでしょうか。僕は一ファンとして、どうしてもそう思わずにはいられません。
海外のプロスポーツ選手は、現役時代から金融リテラシーの講習をみっちりと受けさせられるそうです。
それはスポーツ選手は選手寿命というものがあるため、現役時代に稼いだお金をその後の長い人生に、どのように生かさなければならないかという事をよく理解しているためです。
だから現役選手でも無駄な出費は避け、稼いだお金は出来るだけ投資に回すという人も少なくないと聞きます。
そうする事により、引退後も選手が路頭に迷う事が少なく、そのスポーツについてネガティブな印象がついてしまう事を避けられます。それは選手個人だけではなく、業界全体が協力してそのような取り組みに力を入れている証でもあると思います。
質素倹約に励み、慎み深く生きる
プロスポーツ選手と同じく、美容師も全員が生涯美容師というのは、正直かなり難しい事だと思います。大抵の方はいつかはハサミを置く時が訪れます。
まあ巷では40歳とか50歳とか言われていますが、そればかりはその人自身の引き際でしか測れません。ですがいつかハサミを置くという考えの方であれば、その後の長い人生についてもしっかりと熟考しておく必要があります。
美容師として稼げる時に、稼いだだけの贅沢をする事が、本当に正しいのかを考える必要があるのです。
僕自身はそういう考えの元生きていますので、普段から質素倹約に努めています。驚くくらいに無駄がありませんよ。
今年5月までに自分のために買ったものって、ダンベルとプロテイン以外何かあったかな?ってレベルです笑
もちろん接待交際費はありますが、それ以外の生活レベルはアシスタントの時以上に質素倹約に努めています。
毎日の食費一つからしっかりと管理をし、毎日家計簿もつけています。カードでの支払いもネット家計簿と連携させていますので、一つ残らず漏れがありません。最近の家計簿はグラフ化出来たり、スマホとも同期出来るので本当に便利ですね。
自分の生活を丸裸にでき、その姿を見て分析し、またすぐに改める事が可能です。
まあ、6月はスタッフのみんなとキャンプに行きたいので、そのための出費がありましたが、出来る限りの無駄は排除しています。
前回の記事で、オーナーに余裕があれば、余裕な経営が出来ると話しましたが、それは決して無駄の多い、贅沢な経営をしなさいという意味ではありません。一経営者として、徹底的に無駄は排除すべきです。
僕のサロンでも経費の無駄遣いは一切させませんし、要らないものはそもそも検討の余地すらありません。必要なものを揃えようとするのではなく、今あるものを大切に使い、その中で工夫を凝らす事も大切な事だと教えています。
そんなものは経営者として当然なのかもしれませんが、僕自身はそこに至るまでに、たくさんの試練や失敗がありました。その経験から今の質素倹約、そして理詰めによる資産構築にたどり着きました。
もちろんそれが正解ではないので、これからも柔軟にスタイルは変化させていきますが、根底にある無駄を排し、質素倹約に努める基本姿勢は、何ら変えていく事はありません。
もし僕が私利私欲に走ったら皆さん止めて下さいね笑
柳本 剛