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ブリーチなしで明るいヘアカラーができるは危険?

2020.4.15

美容室Lilyスタイリスト:高塩 貴史, 髪の傷みにお悩みの方へ

お客様
ブリーチしなければ、明るいカラーしてもそんなに傷みませんよね?
高塩
実はカラー剤ですごい明るくなるのはブリーチしてなくても相当ダメージとなります!
お客様
えっ。なんでですか?

「ブリーチしていないから大丈夫!」というちょっとしたヘアカラーのダメージに関する間違った認識をされている方が多いので、今回はこのカラー剤についてお話ししていきたいと思います!

 

・この記事を読むことのメリット

明るいヘアカラーをしようか悩んでいる方が間違った認識をせずに検討することができます!

 

ヘアカラーで髪色が変化する仕組み

まず、カラー材は1剤と2剤を混ぜあわせて作ります。

1剤:アルカリ剤、染料

2剤:過酸化水素、酸化剤

聞いただけでなんか確かに薬剤使っているからそりゃ傷むよなぁって分かりますよね笑

 

まず1剤のアルカリによってキューティクルを開き、内部に染料をが入りやすい状態を作ります。

 

その開いたキューティクルの隙間から1剤の染料と2剤の過酸化水素が混ざり、酸素を発生させ、髪内部のメラニン色素を脱色すると同時に酸化重合により発色と定着をさせています。

このメラニン色素の脱色割合が多いほど明るくなります!

 

染料の分子がくっつき大きくなることでキューティクルの隙間空はでられなくなるのでそれが「髪色の定着」になります。

ヘアカラーの明るさとダメージは比例する?

上記で説明したように髪の毛が明るくなる仕組みは

メラニン色素をどれだけ削ったかで髪色は明るくなります!

 

メラニン色素を削るためにはそれだけパワーが必要になります。

簡単にいうとメラニン色素は髪の中の養分を抜いているイメージです。

 

美容師A
このカラー剤は明るくしても傷まないんですよ!

みたいにすすめてくる美容師も多いみたいですが

高塩
そんなことは基本的にはあり得ません!髪の毛は明るくすればするほどダメージすると思っていてください!

 

下手くそな絵で解説すると笑

最初の黒髪の状態はメラニンが詰まっています。

赤い部分がメラニン色素を削ってできた余白にカラー剤の染料を埋めることで髪の毛の「色味」がわかるようになります!

カラー剤の染料、メラニン色素を削るためにキューティクルを開きます。

これはキューティクルの表面の様子だと思ってください笑

そしてこんな感じでキューティクルを開かせることで、ここから染料が入っていくための空洞ができます!

高塩
絵が下手くそすぎてすいません🙇‍♂️

これがヘアカラーで髪の毛の色が変わったり、明るくなる仕組みとなります!

 

ヘアカラー剤とブリーチ剤のちがいとは?

ヘアカラー剤について

・メラニンを削る成分

・髪の毛の色を変える染料

 

ブリーチ剤について

・メラニン色素を削る成分

 

ヘアカラー剤はメラニン色素を削る成分が入っていてプラス髪の毛の色味を変えてくれる染料のどちらとも入っています。

しかし、ブリーチ剤はメラニン色素を削る脱色成分のみ入っていて、そこにすべてのスペックを使っているイメージです!

 

ヘアカラーには脱色成分はそこまで入っていませんが、ブリーチ剤にはとにかく髪の毛のメラニン色素を削る脱色成分が多く含まれていることでより、鮮やかで透明感のあるカラーへとつなげるためのものです!

ブリーチによってこんな髪色が実現することができます!

しかし、この分メラニン色素を削るためかなりのダメージにつながります!!!

 

ヘアカラーの中にブリーチ剤が含まれている?

お客様
ブリーチしないなら明るいカラーをしてもダメージになりませんよね?
高塩
そういう問題ではなく、カラー剤の中にもブリーチの成分が含まれています!
お客様
どういうことですか!?

 

上記でも説明したようにヘアカラー剤にもメラニン色素を削るブリーチ成分が入っています。

 

それはヘアカラーで髪の毛を少しでも明るくする場合でも含まれています!

これは意外と知られていないのですがね💦

 

美容室の謳い文句で

「ブリーチなしで明るく透明感のあるヘアカラーができます!」

 

一見ブリーチをしていないからダメージをしていないように感じるのですが、

「ブリーチをしているかどうかがダメージしているかどうかではなく、それだけ明るくなるということがダメージになります」

 

ブリーチほどヘアカラーだけで明るくなることは今のところはありません。

ヘアカラーだけで明るくできるメリット

高塩
ここまで聞くと完全に悪いというふうに聞こえちゃいますよね笑 もちろんメリットもございます♩

ヘアカラーだけで明るくできるメリット

・ブリーチよりかはダメージしない

・時間がかからず明るくできる

ブリーチよりかはダメージしない

ブリーチほどの脱色力があるものはないのでダメージの点では

以下の順番でダメージのパワーが大きくなります。

通常のヘアカラー<ブリーチなしでできる明るいカラー<ブリーチ

 

通常のヘアカラー以上ブリーチ未満みたいな立ち位置ですね笑

 

時間がかからず明るくできる

ブリーチをして髪の毛の色味や透明感をだすとなると

ブリーチ→ヘアカラー

という順番でしなくてはいけませんが、ブリーチなしで明るくする場合はブリーチをせずに明るくできるため時短ではあります!

 

美容室自体があまり得意でない方とかからすると嬉しいですよね笑

 

ヘアカラーだけで明るくできるデメリット

高塩
もちろんデメリットもあります!

ヘアカラーだけで明るくできるデメリット

・普通のヘアカラーよりもダメージが大きい

・間違った認識で繰り返すことでさらにダメージを重ねる可能性

・色味が抜けやすい

 

何度もいうように明るければ明るいほどダメージします!

普通のヘアカラーよりもダメージが大きい

通常のヘアカラーの場合はメラニン色素を削る脱色成分が少ないのですが、ブリーチなしで明るくできるヘアカラーというのは脱色成分が多く含まれているので、通常のヘアカラーよりもダメージは大きいでしょう!

 

間違った認識で繰り返すことでダメージを重ねる可能性

お客様
ブリーチしないなら大丈夫か♪

 

と思っていてどんどん繰り返してしまうといつの間にかブリーチしたときと引けをとらないレベルで髪の毛がダメージしてしまう可能性があります。

通常のヘアカラーよりもダメージしてしまうという認識はお忘れなく!

色味が抜けやすい

こういったブリーチなしで明るくなるヘアカラーは基本的に色味が抜けやすい傾向にあります!

 

理論的に説明させていただくと結構簡単に理解することができます。

髪の毛を明るくすればするほどキューティクルの開きが大きくなります。

 

そこに染料が入っていくのですが、キューティクルは大きく開くということは隙間ができているので、毎日のアイロンやお湯でも少なからずキューティクルは開くのでそこから染料が少しずつ抜けていきます。

ブリーチをした方とかは特に色の抜けのはやさを感じたことある方は多くいらっしゃると思います!

それよりも弱いですが、認識は同じことになります!

 

高塩
色もちの観点ではあまり良い方だとは言えないでしょう!

ヘアカラーだけで明るくなるというのが悪いというわけではない

美容室の施術というのに悪いというのはまったくありません。

 

ただ、理想の状態にしていくための選択を誤ると修正していくのに膨大な時間がかかってしまったり、悲しい想いをしないといけなくなってしまいます。

 

なので、美髪を目指したいという方や髪をとにかくきれいにしていきたい方からすると悪になるかもしれません。

 

お客様
ブリーチほどのダメージをおいたくないけど、明るくしたい!

そんな方にはとても素晴らしい施術になると思います!

 

ただしい知識や提案をしてくれる美容師さんを選ぶこともとても大切です!

 

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この記事を書いた人

高塩貴史

高校3年生よりヘアケア特化型サロン「Lily」にてインターンをし、日々修行を重ねる。現在は学生ながら美容学校で講師としてセミナー活動をする。大学と美容専門学校、インターンという「トリプルワーカー」として活動中。美髪になるためのブログを更新中