自分にはどんなカラーが適しているの?ヘアカラーのダメージ比較とメリット・デメリット
2016.12.24
Lilyアンバサダー:Akiko, 髪の傷みにお悩みの方へ
Lilyケアリストの直井晶子です
カラーやパーマ、縮毛矯正など、薬剤を使用した施術は傷むというけれど、どうして傷むのでしょうか?
今回はカラーについて詳しく☆
Contents
カラーのメカニズム
カラーには永久染毛剤、半永久染毛料、一時染毛料の3つと脱色剤(ブリーチ)の計4つの種類があります
1つずつ見ていきましょう。
永久染毛剤(非酸化染毛剤を除く。酸化染毛剤、一般的なヘアカラー)
最もポピュラーなヘアカラーです。美容室などで、“カラー”というメニューは大概こちらを指します。
永久染毛剤の中身はこちら↓↓↓
染料(ジアミンなど)
界面活性剤
アルカリ剤
感触向上成分(コーティング剤…シリコンなど)
オキシドール(脱色作用剤)
それぞれの作用は、
アルカリ剤×オキシドール=メラニン色素の破壊
染料×オキシドール=発色
界面活性剤×アルカリ剤=薬剤の浸透
感触向上成分=表面コーティング(トリートメント効果のあるものもある)
です。。
メラニン色素の破壊についてですが、髪は暗いままだといくら発色がよくても髪色はわかりにくいです。
イメージは、色が用紙の上にカラーフィルムをおいた感じです。黒い画用紙の上に置いたら色はわかりにくですよね?逆に、明るい色が用紙の上に置くと、色味はかなりわかりやすいと思います。
染める前の元の髪色が画用紙、カラーの色味がカラーフィルムだと思ってください。ベースとなる元の髪色が暗ければわかりませんし、明るければわかりやすいです。
そこで、色をわかりやすくするために1度毛髪内にあるメラニン色素を壊す必要があります。
このメラニンを壊す作用が脱色と呼ばれるもので、ブリーチの作用と同じです。脱色力がブリーチより弱い分1回の施術でのダメージはブリーチに比べるとかなり弱くなりますが、何度も同じところへ繰り返し施術をすればダメージは着実に蓄積され髪はボロボロになっていきます。
色の持ちは最も良いとされ(明るさやダメージの加減によりますが)、1〜2か月程度持ちます。ただ、繰り返す全体カラーはハイダメージの元です。
脱色剤・脱染剤
ブリーチです。美容室のメニューの中で1位、2位を争うほどの大ダメージ施術です。脱色剤は毛髪内のメラニン色素の破壊。脱染剤は毛髪内のメラニン色素、および毛髪内に定着している色素の破壊。どちらも脱色作用のみで、着色作用はありません(脱染剤の場合、もともと定着していた色素が変色して別の色に発色する可能性があります)。
半永久染毛料(酸性染毛料・ヘアマニキュアなど)
メカニズムは違いますが、発色のイメージとしては永久染毛剤の脱色作用がなくなったバージョンだと思ってもらえればいいと思います。
主成分はタール色素で、毛髪の表面付近でイオン結合を起こし色素が定着します。脱色作用はないため、髪を明るくすることはできません。
アルカリ剤が入っていないので、脱色作用がない、そして永久染毛剤に比べるとダメージが比較的少ないのが特徴です。永久染毛剤の場合、毛髪内部の奥深くまで浸透するのに対し、半永久染毛料は表面付近にしか浸透していかないのも大きな違いですね。そのため色の持ち具合にかなりの差が出ます。
また、同じ半永久染毛料でもヘアマニキュアとヘアカラートリートメントでは浸透の差があり、ヘアマニキュアは1回で発色するのに対し、ヘアカラートリートメントは繰り返すことにより徐々に発色が良くなっていく。といったような差もあります。
色の持ちは2〜3週間程度。ダメージは比較的小さいが褪色が早い。明るくならないので一度明るくする必要がある(この過程でどうしてもダメージが出てくる)。半永久染毛料自体は比較的低ダメージでカラーチェンジができるが、元の色が明るすぎると色が綺麗に抜けないことが多々ある。
一時染毛料(ヘアカラースプレー・ヘアマスカラ・ヘアチョークなど)
これはメイクのイメージ(マスカラとあるように…)に近いです。
主成分も顔料が中心となっているものが多く、本当にメイクアップ化粧品のようなイメージです。
(色を)のせるだけ。洗えば落ちる。→1日だけ、の好きな色を楽しめる。ヘアサロンに行くまでの白髪隠し。など様々な場面で活躍します。
色味のイメージとしては、永久染毛剤・半永久染毛料がカラーフィルムなのに対してクレヨン(もしくはマッキー?)のようなイメージです。
元の色にあまり影響されずにしっかりと発色します。1日だけの好きなカラーを楽しめるというメリットの反面、汗や雨などに弱く服などに色移りしやすい点が挙げられます。
ちなみに一時染毛料自体にはほとんどダメージの要素はありません。ただ使い方としてアイロンをした方が色落ちしにくいだとかなんとか色々あるので、使用する際の他の部分でのダメージが多少考えられます。
毎日のようにカラーチェンジをできるので色々なカラーをしたい人や、イベントなど1回限りのチェンジをしたい方にはダメージもほとんどないのでオススメ。セットが手間。ヘアスプレーを使ったような質感になるので手触りはあまりよくない。
染毛剤・染毛料
話は少し逸れますが、名前に着目してみてください。“永久染毛剤” と “半永久染毛料”、そして “一時染毛料”。この使い分けが実は結構重要だったりします。
上に表を載せましたが、“剤” と付くのは “医薬部外品”。“料” と付くものは化粧品に分類されます。医薬部外品と化粧品(医薬品も)の違いについてはまた後日詳しく書いていきたいと思いますが、かなりざっくり、簡単に説明するとそのものの作用の強さで分類されます。
作用の強い順に、医薬品>医薬部外品>化粧品、となっています。
なので表にある半永久染毛料や一時染毛料に関しては作用が弱いということですね。ヘアカラーの場合、作用が弱いとは裏を返せばダメージが比較的小さいと言い換えられます。
どのカラーにもメリット・デメリットがあります(カラーに限った話ではありませんが…)。
なぜカラーをしたいのか、どういうカラーがしたいのか、今後どうしていきたいのか、どのくらい髪にお金をかけることができるのか、考慮すべき問題はたくさんあります。まず自分がどうしたいのかをしっかり考えてからメリット・デメリットを踏まえてどのカラーが適しているのかじっくり考えてみてください。もしくはじっくり担当の美容師さんと相談してみてください。
Akiko