シャンプーに求める事③
2012.4.1
今回はよく売られているシャンプーの実情についてお話したいと思います。
まずは「ノンシリコン』から。
「ノンシリコン」とうたっていても、シリコンが普通に入っていたり(現在100種類以上のシリコンがある)、それ以外の指通りをよくするコーティング成分や感触向上剤、油分などが当然のごとく含まれています。
シリコン=悪 ということは決してありません。
ですがシリコンも組み合わせや、配合量によっては悪にもなります。
よってノンシリコンが良い、悪いではありません。
シリコンが入っていなくてもそれ以外の成分が悪ければ結果的にそのシャンプーは良くありません。
『ノンシリコン』以外に注意して見るべき所がたくさんあります。
『ノンシリコン』というのはイメージ先行であると考えてもらっていいと思います。
また「オーガニック」と呼ばれるものでも完全なオーガニックのものだけで作られている製品は、ぼくは今のところ数種類しか見た事がありません。
その製品も1ヶ月の使用期間があり、使うたびに冷蔵庫に戻さなければいけないという面倒なものでした。
ようするにどんな製品にも「防腐剤」は必要であり、有名な「パラベン」類ではなく「フェノキシエタノール」などのあまり一般の方には知られていない防腐剤を使用し、「オーガニック」とうたっている製品は山ほどあります。
薬事法に「オーガニック」と決められた規定がないため、「オーガニック農場でとれた原材料を使用」ということでもまかり通ってしまいます。
オーガニック製品というとマイルドで肌への刺激も少ないというイメージがありますが、普通に刺激の強い成分も入っていますし、安易に『オーガニック』商品だからと言って使用すると、肌が弱い人は合わないこともあるので注意が必要です。
あと、最近よくある「カラー専用、パーマ専用」のシャンプー。
専用のシャンプーに変えたからって、特別色持ち良かったりしましたか?
恐らくそんなに劇的な違いはないと思います。(市販のシャンプーから変えた場合は少し事情が変わります)
だってどこもそんな大した違いのあるもの作ってないんですもん。
界面活性剤の組み合わせがちょっと違うぐらい。
シャンプーの性格はこの洗浄成分の組み合わせでだいたい決まってくるので、シャンプー選びではこの部分が非常に大事になってきます。
ただ、カラーの色持ちだったり、パーマの持ちだったりするところは、美容師さんの「腕」と『知恵』によるところも大きいです。
ちょっとまだまだ続きますのでこのつづきはまた明日(^O^)!!
柳本 剛