パーマ失敗!見事にビビリ毛に
2015.10.20
Lily 代表:柳本 剛, 髪の傷みにお悩みの方へ
こんにちは!
くせ毛、縮毛矯正、ヘアケアの専門特化集団 表参道・青山の美容室Lily/リリィ代表
美容家の柳本です^^
今回のご相談は、美容室でかけたパーマが原因で、髪がビビリ毛になってしまった方から。
写真を見る限り、パーマは見当たりません。
元々かなりのダメージがあった状態で、さらにそこにパーマのダメージが加わり、髪が形状を保つことが難しくなってしまい、このような状態になってしまったのだと推測します。
髪が妙にウネウネしているのは、その部分からパーマをかけた証拠。
痛むだけならまだしも、このようなウネウネが残ってしまうところが、パーマ失敗の最悪のところ。
Contents
トリートメントとカットでどうにかなりますか?
結論から言いますと、トリートメントをやっても何も変わりません。
ではカットでは?
最低でもボブくらいの長さまで切れるならいいと思います。
ボブくらいまでカットしても、ウネウネは残るし、毛先は綺麗に収まらないので、パーマかストレートパーマが必要になります。
あまり切りたくない場合は?
あまり切らないのはオススメではありません。
ビビリ毛はカットすることが1番のトリートメント効果になりますので、出来るだけ切れる方が望ましいです。
それでも切りたくない方も中にはいらっしゃるでしょう。
切らないのはあまりオススメではありませんし、最終手段と考えてもらった方がいいのですが、このウネウネやダメージを1度綺麗に見せてあげる方法、「ビビリ直し」があります。
ただし、ビビリ直しは決してこの痛んだ髪を直しているわけではなく、「綺麗になったように見せる」手段であるということ。
1度痛んだ髪は元には戻りません。
これは揺るぎない事実です。
ですので最終手段である、ビビリ直しでどうにもならない場合は、カットすることを前提にお考えください。
この髪はビビリ直し可能?
実際の髪の状態を診ていませんし、カラーや縮毛矯正の履歴なども分からないので一概には言えないのですが、写真を見た限りでの診断をさせて頂きます。
毛先のかなり明るい部分はブリーチが残っています。
真ん中の部分の色が暗く見える部分は、ハイトーンの上にさらに色を重ねたことによる、「色の沈み込み」
すなわち根元から15センチくらいから先の髪は、ハイトーン&ブリーチ毛というコンディション。
この状態に縮毛矯正がかかっているかは不明ですが、かかっていればかなりヤバイ。
かかってなければまだマシというくらいです。
要するにビビリ直しもかなり繊細さを要求されます。
この状態にビビリ直しをすると?
おそらく今までの経験上でお話しさせて頂くと、色が沈んでいる真ん中部分までは綺麗に仕上がると思います。
毛先はやってみないと分かりません笑
無理やり綺麗に見せることも可能ですが、時間が経ったら戻る可能性もあるので、どちらがいいとは一概には言えないところです。
難易度が高いと分かっていても落ち込んでいるお客様を放っておけない
正直完璧に綺麗にすることは不可能です。
それでも泣きそうになっている(実際泣いておられる方もいらっしゃいます)お客様が目の前にいたら、なんとかしたいと思うのが美容師魂。
本当に困っている方の助けになりたいと心から思うからこそ、欲深く技術を追求し、一歩踏み外せば地獄へ落ちるような経験も自ら行う。
それがきっといつか困っている方の希望の光になると信じて突き進んでいます。
美容の技術とは、人が行う以上失敗はつきものですが、その失敗を奇跡に変えれる人間になりたいと、僕たちは心から願っています。
願っても叶わないので、行動でそれを示します。
そんな僕たちを信じて頂ける方に巡り合えることを、毎日励みにして精進していきたいと思います^^!!
柳本 剛