できる事とやらない事
2012.4.26
世の中、できる事とできない事ってありますよね(^^)?
ぼくらの仕事って常に『現段階でのできる事とできない事の綱引き』なんです☆
まずはお客さま本来の髪質があり、現在の髪の状態があって、今までどんな事をしてきたかの履歴があります。
そしてそこにお客さまの要望!
だいたいはこんな流れで考えていきます(^^)
現在の状態と履歴と要望には、「カラー」「パーマ」「ストレートパーマ」「パーマ落とし」「ハイライト、ローライト」「黒染めの有無」
などの大きな項目があり、さらにそこから、
「普段使用するシャンプー」「ホームケアの仕方」「コテを巻く、巻かない」「スタイリング剤の有無、種類」「乾かすのは朝か夜か」
などのライフスタイルを含めたもう少し詳細な部分があります(^^)
そして今回お客さまが希望するスタイルがあります☆
カット、カラー、パーマetc…
それら全てを吟味して、どんな方法がベストなのかということに頭をフル回転させます!
そしてここで出てくるのが『現段階でのできる事とできない事の綱引き』なんです!
これには『できるだけ髪を痛ませない』というぼくの基本原則があるからです(^^)!
痛んだ髪はツヤがなくパサつき広がり、そのヘアスタイルをキープする事が難しく、まとまらなくて扱いづらいものです。
この状態を綺麗な髪とは呼べません。
そもそも綺麗な髪がなければ、美しくて似合っているヘアスタイルには到底なり得ません!
という事は、可愛くて、似合っているヘアスタイルとは、『髪の美しさが守られている』状態の事に他なりません!
この基本原則に従うと、当然できる事とできない事が出て来ます。
基本的にはよく話し合い、優先順位を決めて最も良い方法をとり、できる限り髪に負担がかからないようにします。
でも美容師ってぼくと違ってみんなとっても良い人達なので 笑
どうにかして「全部どうにかしてやってあげよう」としちゃうんですよね!
で結果、髪が悲鳴を上げて
最悪髪が生え変わるまでどうにもならなくなってしまうのです。
もはや綺麗な髪うんぬんではなくなってしまいますよね?
美容師の仕事ってできる事とできない事を見極めて、髪質と現状と履歴と希望の全てのバランスを考えて、最善の方法をとることが大事だと思います。
できる事をやらないのと、できない事をやらないのでは全く意味が違います。
大事なのはできない事をやらないという勇気なのです(^^)
結局期待だけさせて、髪ボロボロになって辛い思いをするのはそのお客さまなんですから( ̄へ  ̄
できるようにしていくにはどうすればいいかの適切なアドバイスと方向性を示してあげるのが1番大事だと思います(*^.^*)
サロン帰りの1日だけベストな状態よりも、30日変わらず美しい状態がイイですよね(‐^▽^‐)♪
柳本 剛