『トリートメントは髪を痛める』総集編
2012.6.28
お客さまと話していてみなさんがとてもビックリすることがあります。
それは、
『トリートメントは髪を痛める』
という事実です。
えっ!!??
って思いますよね?
そう、それは美容師が「そう思わせてきた」からなんです。
でも美容師も今までそう「教えられてきた」のです。
だからみんな知らないだけなんです。
『1度痛んだ髪が治ることはない』
ことに。
じゃあなんで治ることがないのに「サラサラ」になるの?って疑問に思いますよね?
サラサラ=健康な髪ではありません!
サラサラするとは手触りのことです。
手触りを感じる部分は表面です。
すなわち表面をサラサラ、ツヤツヤにするための「コーティング」をすれば、髪はサラサラ、ツヤツヤになります。
でもそれって本当に髪にとっていいことなの?
そもそも美容師が「トリートメントすると、髪を内部から補修します」
と言っている。
トリートメントが内部から補修するなら、なんでトリートメントが落ちたと感じるのか?
髪が痛んだと感じるのか?
それは髪が治っていない、ただの誤摩化しだからじゃないか。
なぜならもし髪が治っているのなら、トリートメントが落ちたと感じるようなスピードで髪が痛むのはおかしいからだ。
自然に髪が痛んで行くのは分かるが、1週間や10日で急激に痛んだと感じるのはあきらかにおかしい!
やっぱり1度痛んでしまった髪は治らないのだ。
例えばサロンでよく使われ、最近ホームケアでも増えてきた「システムトリートメント」と呼ばれるもの。
3浴式とか4浴式と呼ばれることもある、そうあのトリートメントたちです。
これらは最も代表的な皮膜系トリートメントです。
使えば1週間くらいはメッチャツヤツヤ、サラサラです!
でもなんかボリュームが出づらくなったなとか、
コテで巻いてもすぐに落ちちゃうとか、
パーマかけても上手くかからず痛んじゃったとか、
カラーも前のほうが綺麗な色になったとか、
皆さん経験ありませんか??
それってどうしてだと思います?
共通するのは
いらないものが邪魔しているからだと思いませんか?
じゃあいらないものってなに?
それはすなわち「皮膜=コーティング」です。
これらが原因で、
トップのボリュームが出づらくなったなとか、
コテで巻いてもすぐに落ちちゃうとか、
パーマかけても上手くかからず痛んじゃったとか、
カラーも前のほうが綺麗な色になったとか、
などの要因になってしまうのです!
では、なぜ皮膜=コーティング=トリートメントが髪を痛めるのかと言いますと、
みなさん何かしらカラーやパーマ、縮毛矯正などをされていますよね?
カラーにしろパーマにしろ、髪の中で化学反応を起こさせて色を染めたり、カールをつけていますよね?
髪の中で反応させた物質は、当然 髪の中に残ります。
これを残留物としましょう。
この残留物がないほうが髪にとって負担がかからないということになりますよね?
じゃあカラーやパーマのあとにする、コーティング系トリートメントをするとどうなるかというと、
当然残留物の上にフタをすることになります。
外=表面はサラサラ、ツルツルになっています。
では髪の内側はというと、
残留物の影響により、髪の中からボロボロになっていきます。
もう少し詳しく説明すると、基本的な残留物には残留アルカリや残留過水などがあります。
これらが髪の中に残ってしまうとどうなるか?
ほんの一例として、アルカリと過水は反応して髪を脱色します。
つまり明るくなります。
カラーした直後はこれを「色が落ちた」と感じるのです。
また、髪の中で反応が進み続けるためダメージも進行してしまいます。
皮膜で被うと残留物は外に出れず、髪の中に残り続けます。
残留物が髪の中に残ることは、髪にとって相当な負担となります。
髪を皮膜で被ってしまうとはそういうことなのです。
つまり、皮膜=トリートメントすると髪が痛むということなのです。
ここできっとみなさんは疑問に思われるかもしれません。
「じゃあ痛んだ髪はどうすればいいの?」と。
今までのように皮膜でごまかすと髪はより痛む。
だったらもうごまかしの皮膜はいらないのではないか?
毎日、メイクしたら洗顔してファンデーションとか落としますよね?
ファンデーション塗りっぱなしだと肌に負担がかかりますよね?
これって髪の毛にも言えることなんですよ!
今までのトリートメントやシャンプーの考え方は、クレンジングしながらファンデーション塗ってたの!
だから
365日ファンデーション塗りっぱなし( ̄□ ̄;)!!
普通に考えたらあり得ない事ですよね(・・;)
でもそれが今までの美容業界の基本であり、今宣伝されているシャンプーのほとんどはこの考えのもと作られていますし、美容院でやっているトリートメントも同じです。
思い出してみて下さい。
お肌や髪が美しい人に「いつもお手入れはどうしてますか?」
って聞くと結構な数の方が「何もしてないですよ!」って言うことを!
ばくお客さまによくその質問したんですよ。
頑張ってあれもやってこれもやっている人にかぎって、状態が良くないことに気付きました。
「じゃあ何もしなければいいのかな?」
とか思いました。
でも何もしなければやっぱりもっと悪い!
ごまかすものがなくなって!
じゃあ、基礎力を上げてあげればいいんじゃないか!!ってところにたどり着きました(^^)
髪の基礎力をあげる。
すなわち今までの考えの、弱った髪を「皮膜でごまかす」のではなく。
髪本来の力を取り戻させることを『髪の基礎力をあげる』といいます。
髪が本来の力を取り戻したらどうなると思いますか?
そこには様々なメリットがあります!
髪の基礎力があがると、
カラーやパーマのバリエーションが広がり、今まで叶わなかった理想のヘアスタイルになることができる!
とにかく毎日のお手入れや扱いがもの凄く楽になる!
スタイリングも最小限でよく、スタイリング剤が苦手な方も気軽に素敵なヘアスタイルを楽しむことができる!
これからの梅雨の湿気に負けない髪質づくりができる!
今までなくてはならなかったホームヘアケア用品が、『必要のないヘアケア用品』になる。イコール無駄な出費をしなくて済む。
毎日鏡を見るたびに『笑顔になれる』!!笑
などなど本当にいいことが盛りだくさん!!
ウソのような本当の話(^^)!
これが基礎力をあげた『本来の髪の力』なのです!
今までの常識という殻を打ち破り、本当になりたかった自分を手に入れましょう!!
では、『髪の基礎力の上げかた』についてお話していきます(^^)
と言っても、とってもシンプルなのです!
髪に付いている汚れを落とします。
そう!徹底的に落とします!
だってシャンプーは汚れを落とすのが目的ですもん(^^)
メイクのクレンジングをしながらファンデーション塗らないですよね?
それと同じことです。
まずシャンプーで汚れを落とし、無駄な皮膜をとる!
そして髪にしっかりと『しみ込む』トリートメントをつけてあげる。
お肌にしっかりしみ込む高級美容液のように!!
これだけです(^^)!
これだけなのって?
そう。全てのことに共通するのは『無駄なことをしない』ことなのです。
今まであれやってこれやって、乾かす前にこれ付けてって大変でしたよね(´_`。)
ぼくも色々と実際にやってきましたけど、やっぱり表面的なごまかしではなく髪の毛自体を強くするほうが結果的に素晴らしくイイ!!
誰にもウソついてない『素』な感じが!笑
ちなみにこのすっぴんの髪の毛のことを『素髪』と言います(^^)
素髪であれば今までできなかった色んな理想が叶うことはお話ししました♪
シャンプー=クレンジングでしっかり汚れを落とし、
トリートメント=美容液でしっかりとしみ込ます!
髪の毛にもこの基本をしっかりと行ってあげましょう!
1度経験してしまうと、もう2度と元には戻れない程の感動を味わいます(^^)!
『素髪にするためのシャンプー』を使って皮膜をしっかりと落とします。
このシャンプー、トリートメントがあってこそ『素髪』による「カラー」「パーマ」「縮毛矯正」「トリートメント」などが、『本来の力を発揮』し最高のポテンシャルを引き出すことにより、あなたの髪を今まで見たことも触れたこともないような極上の髪に戻します!!
結果としてぼくたち現場の美容師が、今まで不可能とされてきたことが今では可能となり、より多くのお客さまの喜びの声を聞くことができるようになりました。
色んな髪に関することを理論づけたりしますが、最終的に結果が変わりそして何よりお客さまが1番驚き喜ばれる姿を見ると、本当にこれで良かったんだなって心から思うことができます。
そして、
『髪が変われば人生すら変わる』
人の美はその方の生き方さえ変える力があると強く実感しています(*^.^*)♪
柳本 剛