農業アート『センターピボット』
2013.8.1
アメリカ合衆国のグレートプレーンズにおける灌漑方法は
「センターピポット」と呼ばれるもので、
とってもアーティスティックなアグリカルチャーの手段のひとつ。
乾燥地域でも大規模に作物を栽培できるよう、地下水をくみ上げ、
肥料を混入した後、自走式の散水管に圧送し、
平均は半径400m、大きいものは半径1kmにもおよぶ
円形農場に水をまく☆
散水器の周回数は気候や土壌、作物により異なるが、
おおよそ一日1~12回程度で、
移動速度の速い周辺部の散水量を多くして、
散水の不均一を防いでいるのだそうだ。
ただしこの方法は、等高線耕作を無視して土壌流出が起こったり、
塩害が発生したりと、問題も多いという。
またアメリカ合衆国ではオガララ堆水層 (Ogallala Aquifer) を
はじめとする地下水の枯渇や、
化学肥料による地下水(飲料水)の汚染が問題となっている。
柳本 剛