宇宙は広い!天体の大きさを比較 その③
2013.6.30
2003年9月3日のことだ
ハッブル宇宙望遠鏡は、
夜空の中のある小さな空間にカメラを向けた。
その空間の面積は月の面積の約10分の1で、
裸眼だと何の星も見当たらない”完全な暗黒”のようだった。
ハッブルはそこに4ヶ月間以上もカメラを向けて、
できるだけ全ての光をとらえた。
そしてハッブルが見たものは…
この写真にある点の一つ一つの中に、
銀河がまるごと入ってる。
この写真のそれぞれの点の中に銀河がまるごと1つある。
それぞれの銀河の中には最大1兆万個の星が含まれる。
そしてそれぞれの星は惑星系を持つかもしれない。
この写真の中だけでも10,000以上の銀河がある。
この星々は今まで撮影した中で一番遠距離にあった被写体。
130億光年以上も遠くにある。
この写真の大きな銀河が持つ星の数は、
私たちの銀河系にある星の数の8倍。
これはとても大きく、現在の物理学に従うと、
この世に存在し得ない大きさになる。
光は130億年の時間をかけて、
これらの銀河から地球に到着する。
そしてこれは宇宙がわずか
8億歳だった頃の写真だ(ビッグバン理論)。
柳本 剛