カットにおける『役割』②
2012.9.13
前回のカットの続きです☆
かなりザックリですけど、「シザー」「レザー」「セニング」のそれぞれの特徴についてぼくなりにお話したいと思います☆
シザーでの毛量調節は、基本的に頭をパーツごとに分割して考える「ゾーンセニング」を用います。
シザーの特性上、
◆ピンポイントでの仕事がしやすい。
◆シャープ、ライン、ブツっ!っといった質感を作りやすい。
◆束感を作りやすい。
◆堅さをだしやすい。
デメリットとして、
◆時間を要する。
◆時間を要するという特性上、NYDやエフィラージュはサロンワークにおいて現実的ではないので、使用しない。
レザーはその特性上、
◆非常になじみが良くカットすることが出来る。
◆毛量調節でも同じようになじみ良く調節が出来き、彫刻のように形を自在に調節出来る。
◆やわらかい質感を作りやすい。
◆パーマとの相性もすごく良い。
デメリットとして、
◆刃を交換していない。または、扱いが悪いと髪を痛めてしまう。
◆直線的なラインには向かない。
セニングは、
◆とにかく素早く毛量を取り去ることが出来る。
◆バングなど繊細に馴染ませたいところで抜群のなじみを作ることが出来る。
デメリットとして、
◆スキすぎてしまうと収まりが悪くなりスタイルが崩れやすくなる。
また、髪のツヤ感も失われ、重さがなくなった分クセも出やすく暴れやすい。
◆セニング主体で毛量調節すると、お客さまが自宅に帰ってからの扱い易さが低下し、再現性も悪くなります。
これが「シザー」「レザー」「セニング」の主な特徴です☆
ただ道具は使い方次第、経験次第で大きく左右されるので一概に上記のようなデメリットがあるわけではありません。
上手く使いこなせば、デメリットもメリットに変えることができますし、よりメリットの部分を伸ばすことで、より可能性も広がることでしょう!
柳本 剛