“サラサラツヤツヤ” は甘い罠
2016.12.20
Lilyアンバサダー:Akiko, 髪の傷みにお悩みの方へ
Lilyケアリストの直井晶子です
SNSを覗いていると
“カラーをする度に髪が綺麗になる!”
“トリートメント効果のあるカラーでツヤツヤの髪へ!”
なんて内容の発信をしているものを見かけますが…
カラーをしたらまず間違いなく傷みます‼︎
(今回は永久染毛剤と呼ばれる一般的なヘアカラー剤について書いています。)
カラーを発色させるには、毛髪内部にあるメラニンを破壊する必要があります。メラニンが少なくなり、髪色が明るくならなければいくら発色しようと色を感じることができないからです。黒い紙の上にカラーフィルムをのせても何色か判断できないのと同じことです。
カラーの過程においてメラニンを壊しているんだからどうしたってダメージはあります。もともとメラニンも髪の一部なわけですからね。
ではなぜ “綺麗になる” “ツヤツヤ” と言われているのか
カラー剤はだいたいこんな感じの成分でできています。
〜1剤〜
染料(ジアミンなど)
界面活性剤
アルカリ剤
感触向上成分(コーティング剤…シリコンなど)
〜2剤〜
オキシドール(脱色作用剤)
そしてメカニズムはこう↓
(1剤と2剤を混ぜて使用します。)
まずアルカリ剤とオキシドールが反応してメラニンを破壊します。
次に染料(酸化染料)とオキシドールが反応して発色します。(界面活性剤とアルカリ剤には薬を浸透させる作用があります。)
そして最後に感触向上成分という、いわゆるコーティング剤により髪の表面を覆います。
だいたいこんな感じです。
最後、注目してください。コーティングです。トリートメントなどに沢山入っているやつです。
この感触向上成分が沢山入っているカラー剤は確かにトリートメント効果がありそうですね。まぁ、それがトリートメントの主成分なわけですから。
では、トリートメント効果があれば髪は傷まないのか、ということになりますよね。カラーの行程からしてダメージレスはまず無理です。今の化学技術では傷ませずにヘアカラーをすることはできません(ヘアチョークやヘアスプレーなどといったシャンプーなどによって流すことのできる一時染毛料を除く)。サラサラツヤツヤは可能でしょうが、いずれコーティングが剥がれ落ち、ダメージを負った髪の毛が顔を出すのでサラサラツヤツヤでなくなるのは目に見えています。“綺麗”というのも、見た目のツヤなどが出る、ということであって髪そのものが綺麗に(健康に)なるわけではないです。
トリートメントは髪の表面を覆い綺麗に見せる技術です。
あくまでも覆っているだけで修復をするものではありません。
“ツヤツヤサラサラ” が髪に良いわけではありません。魅力的な謳い文句ではありますが…
ヘアケアを意識するのであれば、薬剤による見た目のツヤや手触りを求めるのでははなく、そもそも髪は治らないという認識をもち、まずは傷ませないようにすること。もう傷んでしまっているのであればむしろ何もしない方法をとるか、ヘアケアに特化した美容室や美容師さんにお願いすることが大切です。傷んでしまった場合、改善には長い時間がかかります。トリートメントのような即効性は無く、根気強くケアをしていく必要があるので、担当してもらう人が決まったらすぐの結果は求めずに長い目で見てその人のところへ通うことを覚悟してください。
薬剤を使った施術は大なり小なり必ず傷みます。縮毛矯正もツヤが出るため、【傷んだ】と言う認識が薄い方もたくさんいらっしゃいますがそれは見た目に惑わされているだけです。【ツヤ=綺麗・健康】が必ずしも成り立つわけではないので甘い謳い文句に惑わされないよう、カラーやパーマ、縮毛矯正は傷む、という認識をお忘れなく!
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Akiko
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