ヘアマニキュアは黒髪に使えるの?傷まないってホント?
2017.8.3
Lilyアンバサダー:Akiko
こんにちは!Lilyケアリストの直井晶子です!
ヘアマニキュアって、出てからかなり経ちますが、まだまだ浸透していないんだなぁと思います。
傷まないカラー剤!というイメージが強いかと思いますが、そもそも黒髪には色が入らないのでヘアマニキュアのみでの使用はほとんど意味がないです。(黒髪をより黒々させたい人や、太陽光に当たると黒髪なんだけどなんとなく色が見える程度が希望ならマニキュアのみでも◎)
ではどうしてヘアマニキュアだけでは意味がないのか、ヘアマニキュアの発色の仕組みと合わせて解説⭐︎
Contents
まずは髪の色について
髪にはメラニン色素が含まれます。
髪に含まれるメラニン色素には、ユーメラニン(黒〜茶褐色)とフェオメラニン(黄〜赤褐色)の二種類があります。
それぞれの含有量により元の髪の色が違ってくるわけですが、日本人(アジア人)の髪はとにかくユーメラニンの割合が高く、量も多いため、黒く、そして透明感が出にくいです。(ブロンドなどは逆にメラニン自体の含有量が少ない上、ユーメラニンの割合も小さいので色も明るく透明感がある)
ヘアカラーのメカニズム
ヘアマニキュアの話の前に一般的なカラーの話から。
ではどのようにしてヘアカラーをしているのかというと、
一度ブリーチで毛髪内のメラニン色素を壊し、脱色。その上で毛髪内に人工的な色素を入れて発色させます。
ブリーチというと、そんなのしたことないよ!と思われる方も多いかと思いますが、
黒い画用紙に色を塗ってもわかりづらいように、髪も黒い髪に色素だけ入れてもよくわかりません。
そのため、一般的なカラー剤には脱色作用のある薬が含まれています。
そのため、ブリーチの施術をしていなくても実質同じことをしているわけです(もちろん薬剤の作用の強さが変わるのでダメージはそれほど大きくありませんが…)
ヘアマニキュアの特徴
・ダメージがかなり少ない(ヘアマニキュアによるダメージはほぼ0に等しいとされる)
・黒髪には染まらない(染まるが色がわからない)
・髪色が明るくなることはない
・原色が可能
・すぐに色落ちする
一般的なカラーに比べるとダメージは少ないですが、明るくする作用がなかったりすぐに色落ちしてしまったりといったデメリットがあります。
そもそもヘアマニキュアにはキューティクルを開かせる成分がないので干渉させたくとも干渉できないです。
脱色作用もなければ、毛髪内へ色素を入れることも(ものによっては分子が小さくキューティクルの間から入っていくものもありますが、ヘアマニキュアそのもにキューティクルを開かせる作用はない)ありません。そのため、ダメージはほとんどないとされます。
ではどうやって染まるのか
ヘアマニキュアには種類があり、すべてが同じ定着の仕方をするわけではありませんが、髪表面にイオン結合で色素を定着させるものが主です。(その他に、分子量の小さいものをキューティクルの隙間から入れて分子間結合や水素結合により定着させるものもあります。)
すごく簡単に、一言で説明すると
髪の表面に色を塗る
イメージです。
イメージはカラーフィルムですね。
元の髪の上にうっすら(ものによりますが…)と色が発色します。
黒髪だと色がわからないワケ
上記にもありますが、
黒い画用紙に色をつけてもよくわからないのと同じです。
黒い画用紙にカラーフィルムをのせても、何色かなんてよくわからないですよね。
ただそれだけです。別に染まらないワケではありません。太陽光に当たればうっすらと色がわかります。
とはいえその程度なので染まったという感覚はあまりないと思います。
元の色が明るくなればなるほどよくわかりますよね。
つまりヘアマニキュアで綺麗な発色を求める場合、かなりハイトーンにする必要が出てきます。
そうするとヘアマニキュアでは傷まずとも、カラーなりブリーチなりでダメージを負ってしまうのでその辺りの理解が必要です。
要注意!カラー剤入りのヘアマニキュアがある
市販でも売られているヘアマニキュアですが、ヘアマニキュアと謳いながらも一般的なカラー剤の含まれるものがあります!
つまり、よく言えば黒髪に使っても色がちゃんと発色するということですね。
しっかりとカラー剤によるダメージ・リスクを理解した上で使用する場合はいいのですが、
それに気づかず傷まないと思って使用してしまった場合はかなりショックですよね。
見分ける方法
ヘアマニキュアにカラー剤が含まれているかどうかをしっかりと見分けられればそんなショッキングな事態も防ぐことができますよね。
その方法とは、【化粧品】か【医薬部外品】かを確認することです!
【化粧品】【医薬部外品】について、詳しくはこちらをご覧ください。
薬事法でヘアマニキュアは【化粧品】に、カラー剤は【医薬部外品】に分類されます。(医薬部外品は医薬品よりは効果が薄いが化粧品よりは効果の高い物を指す)
そして、ヘアマニキュアにカラー剤が含まれている場合はカラー剤と同様に【医薬部外品】へ分類されます。
なので、どうしてもセルフでヘアマニキュアを使いたい!という時はその商品が【化粧品】【医薬部外品】のどちらに分類されているのかを確認することで見極めることができます。(商品名や成分、会社名が表示してある付近に記載されている場合が多いです)
もしヘアマニキュアなのに【医薬部外品】の表示になっていたらカラー剤が含まれているので、どうしても傷んでしまうことを念頭に入れてくださいね(もちろん、ヘアマニキュアと違って今後の施術に作用してしまうのでセルフでは使用しない方が好ましいですが…)
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Akiko