ヘアカラーについて考えましょう!②
2012.12.8
前回の「ヘアカラーについて考えましょう!」でお話したように、
元々ぼく達、人類に存在する髪の毛の色は、
「黒髪」
「栗色」
「金髪」
「赤毛」
の4種類です☆
そして、この髪の色の違いは、2つのメラニン色素の混合比率で決定されていますね!
黒~黒褐色のユーメラニン
赤褐色~黄色のフェオメラニン
この2つの組み合わせで、髪の毛の色が変わります☆
ということは、よくある「アッシュ系」や、「マット系」と言われるような色味は、本来のメラニン色素の組み合わせには存在しないため、人工的に作った「化学染料」と呼ばれるもので、髪の色を変化させることになります☆
ただ、日本人の髪はユーメラニンが多く、黒に近い黒褐色のため、上から「染料」をのせても、目に見えての変化がありません★
黒の絵の具に、どんな色を混ぜても、結局は黒にしかならないですね(^^)
では、黒の絵の具に「白」を混ぜるとどうでしょう?
黒が少し「明るく」なり、灰色になりますね♪
灰色なら、色を混ぜると「色味」がつきますね!
髪の毛は、絵の具ほど単純ではありませんが、発想自体はこんな感じです♪
ようするに、1度髪の毛を明るくした上に、色をのせてあげれば、「色味」が感じれるようになりますね☆
ということは日本人の黒髪は1度、髪を明るくする必要があります!
髪を明るくするのは、みなさんもご存知!
ブリーチ!
カラー剤には、多かれ少なかれブリーチ剤(ブリーチ作用)のある薬が、配合されています(^^)
なぜなら、1度明るくしてからでないと、「色味」が出てこないからですよね♪
ですので、まずはブリーチ作用のある薬が髪の毛を明るくします☆
先のパート①でもお話したように、ブリーチは髪の中の「メラニンを破壊」することで、髪の毛を明るくしていく仕組みです!
単純にメラニンの数が少なくなれば、それだけ髪の毛は明るくなっていきます(^^)
ただ、1つ問題があります!
それは、ブリーチをしても「真っ白」にはならないんです!
ブリーチをされたことがある方は、分かりやすいと思うのですが、1回ブリーチしてもせいぜい明るい黄色ですよね?
で、3回4回と頑張ってブリーチをしていっても、
黄色が残りますよね?
囲ってある部分は、ブリーチを7、8回はしています(汗
明るいペールイエローですね☆
フェオメラニンも破壊されてはいくものの、化学的に安定しているため、完全には破壊されず、ごく少量のフェオメラニン=黄色い色になるわけです♫
柳本 剛